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バレンシア教室のあるバレンシア、トレンテを中心にスペインらしい(?)
楽しい、時には真面目なごくごく身近な日常のニュースを隔月に一度お届けします。
遠く離れた皆様に少しでもバレンシアの温かい雰囲気を感じて頂けたら幸いです。


【2001年11,12月号】
10月28日日曜日より冬時間に変わり、日本との時差は8時間になりました。 前日寝る前に時計を1時間遅らせるので、28日はいつもより1時間寝坊できます。 通常10月の最終日曜日から冬時間に変わるのですが、昨年は11月から変わるとばかり 思っていて知らずに1日過ごしてしまった、なんて失敗もありました。バレンシアでは今年、 秋の味覚である幻のキノコ”レブジョン”が出回っています。このレブジョンは8月に 雨が降ったか降らないかで秋の収穫が決まり、昨年は夏の雨が少なかった為に残念ながら収穫されず、 市場に出回らなったのです。だから本当に幻のキノコといっても過言ではありません。私の知人がこの キノコ狩りにでかけたので、私は幸運なことにこのレブジョンのリゾットをごちそうしてもらいました。 香りはありませんが、サクッという歯ごたえがなかなか良い。食後には木の実やオレンジを食しバレンシアの秋を満喫しました。 (バレンシア在住、柳川佳代)

寒い時期の伝統的朝食&おやつ
「CHURROS Y CHOCOLATE」
(チュロスとホットチョコレート)

太陽の街バレンシアももうすっかり秋。
夏の長い午後には「オルチャータとファルトン」を楽しんだバレンシアの人々も秋の気配と共に 「オルチャータ」を「ホットチョコレート」へ、「ファルトン」を「チュロス」に代え太陽の光が恋しい この時期を楽しみます。
バレンシアの人々は甘い物が大好き!大抵の日本人はここで初めて甘い物を口にした時その甘さに驚きます。 この「CHURROS Y CHOCOLATE」(チュロスとホットチョコレート)はバレンシア人の朝食であったりおやつだったりします。また春の火祭りの時にはこの屋台が路上に並びます。マドリッドではこれがバレンシアよりも朝食の定番メニューでサラリーマンもこれで心身ともに温まって出社するようです。

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churro ほとんどのカフェテリアで「CHURROS Y CHOCOLATE」を楽しめますがバレンシア中心のカテドラル近く、レイナ広場にある「VALOR」(バロール)では老舗の味が楽しめお勧めです。この「VALOR」(バロール)はチョコレートの名店でバレンシア市近くのアリカンテという町に本社があり、まさにバレンシア県 伝統のチョコレート屋さんと言えます。
寒い季節でも外の席でチョコレートを楽しむ事ができますが、チョコレートの香りが漂う店内席もお勧めです。メニューは「チュロスとホットチョコレート」以外にもムースやチョコレートフォンデュ等。またホットチョコレートだけでもフランス風等…まさにチョコレートの老舗!というメニューが勢ぞろい。メニューを眺めてるだけでも1kgは体重が増えそうな勢いです。
ホットチョコレートは日本でもお馴染みですが「CHURROS」(チュロス)とは何?と申しますと 簡単に言えば小麦粉を絞り器で絞り出し、油で揚げ砂糖をまぶした物です。日本の味で例えるなら…給食の揚げパンでしょうか。
席に着き、CAMARERA(カマレラ/ウェイトレス)が来たら、魅力的なメニューはあれこれありますが、老舗の定番メニュー「CHURROS Y CHOCOLATE」(チュロス イ チョコラーテ)を注文しましょう。 写真付きの分かりやすいメニューが置いてあるので注文も簡単です。
写真の「チュロス」は2人前です。(1人前510ペセタ=約360円)チョコレートはこってりたっぷりカップ一杯入ってきます。「チュロス」が来たらテーブルに置いてある砂糖をお好みでふりかけます。このままで食べると懐かしいの揚げパンの味がします。でも基本的な食べ方は「ファルトン」を「オルチャータ」に浸して食べたように「チュロス」にたっぷり「ホットチョコレート」をつけながら食べること。濃く甘~いチョコレートの味と少し懐かしい味の「チュロス」のハーモーニーにあなたの顔も”にっこり”になるはず。後はカップのチョコレートがなくなるまでお楽しみを。しかし、決して甘い物が苦手でない私も最後まで「ホットチョコレート」も「チュロス」も食べ切った事がありません。とにかく甘い!スペイン人の友人達は「チュロス」でカップの底の「チョコレート」をきれいに掃除する程平気顔で食べています。さすがスペイン人!あっぱれ!!さて、あなたは最後まで食べられるかな?
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写真のようにこの「VALOR」の店内ではお土産用のチョコレートも販売しています。ホットチョコレートの粉を販売しているので日本でも本場の味が楽しめます。またこちらのホットチョコレートの粉や板チョコ等はスーパーマーケットでも購入する事ができますのでどうぞ。
バレンシアから地中海沿いを少し南下した街ビラホイオサ(la Vila joiosa)は昔からチョコレート産業が盛んで、なんとチョコレート博物館があります。ここには数世紀に及ぶこの街でのチョコレートの歴史紹介や実際に使用されていた道具等の展示を行っています。近くにある民俗博物館でもその歴史を垣間見る事ができます。「VALOR」で伝統の味を楽しんだ後は少し足を伸ばしてチョコレートの郷を訪れてみるのはいかがでしょうか?
■チョコレート博物館(MUSEO DEL CHOCOLATE)
tel:96 589 09 50
■民俗博物館(MUSEO DE ETNOGRAFICO)
tel:96 589 01 50