バレンシア教室のあるバレンシア、トレンテを中心にスペインらしい(?) 楽しい、時には真面目なごくごく身近な日常のニュースを隔月に一度お届けします。 遠く離れた日本の皆さんにバレンシアの温かい雰囲気を少しでも感じて頂けたら幸いです。 【2002年7・8月号】 初夏のスペインはサッカー一色でした。スペインリーグでのValenciaFC優勝、ヨーロッパチャンピオン! このままWカップも制覇してくれ!という熱いスペイン人の思いでありましたが、なんとも残念な敗戦。 普段私が道を歩けば「中国人!」とからかわれる事もしばしばですが、敗戦の日に限っては「韓国人!」と 罵声を浴びせられました。罵声を浴びせられるのは嫌だけど、気持もわかる…。 今回は前回に引き続き変わり行く街トレンテをご紹介します。(バレンシア在住、柳川佳代) |
バレンシア教室のある街
バレンシア教室のあるEL-VEDAT(エルベダット)はとても静かな別荘地。やはり何か買い物をしたい!時などは麓の街トレンテまで足をのばさなくてはなりません。バレンシア教室から最も近いショッピングセンター「Las Americas」までは徒歩で20分程度。大通り沿いにあります。オープン当初はレストラン、映画館、
ディスコ、ブティックなどなど充実したショッピングセンターでしたが、多くの店鋪が閉店し現在は寂しい雰囲気のセンター内。でも便利なお店は残っていますのでご安心を。その中でいくつかご紹介しましょう。
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「METROバス(cvt)」
トレンテには前回のバレンシア通信で登場したトレンテ市を巡回するトレンテバスと、教室のあるエルベダットからバレンシア市内へ、またトレンテからバレンシア市内へ、トレンテからマニセス(バレンシア)空港近くにある大型ショッピングセンターBonaireを巡回する黄色い「METROバス(cvt)」があります。バス停はcvtと書いてある黄色いバス停。トレンテバスと共通のバス停もあります。エルベダットからバレンシアへは約40分。地下鉄を利用の場合はエルベダットから乗車し、トレンテ唯一のコンビニOPEN COR前で下車(約10~15分)。(大通り沿いのスーパーMERCADONAが見えたら降車ボタンを押す)。逆にバレンシアからエルベダットへ戻る時は市役所近くのバス停から乗車。必ずエルベダット行きに乗ってください。(注/他行きのバスも通ります) 乗車時に運転手に行き先(エルベダットまたはバレンシア、トレンテ)を告げ、料金を支払いチケットを受取ります。おしゃべりに夢中になってたり、うっかりミスの多い運転手です、停車ボタンを押しても扉を開けてくれなかったら「Abre!(アブレ)開けて」と叫びましょう。 |
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「トレンテ唯一の日本食レストランAKAKIKO」
今年春、トレンテに日本食レストランが登場しました。その名も「AKAKIKO」。 このへんてこな名前も怪しいですが、入り口のなんちゃって鳥居は更に怪しさ倍増。思いきって入店すると テロンテロンのこれまたなんちゃって着物を身にまとったスペイン女性、中国女性が出迎えてくれます。 店内は中国風ですが意外とお洒落でモダン。店内奥には個室も用意されています。 ここでの目玉は回転寿司カウンター!トレンテに限らずバレンシア唯一の回転寿司。回転寿司を希望の場合はカウンターに着席。12euro(約1400円)で食べ放題!おにぎりのようなボリュームたっぷりの握り寿司をはじめ、不思議な野菜天麩羅、不思議な東洋的料理が回転!お好みの料理が来たらお皿を取って食べてください。(お好みの料理くるかな~)。落ち着いて食事を楽しみたいならテーブル席へ。私は今回こちらの席を試してみました。 まず、お通しにスペインのナッツ系おつまみ。少し高いですが私はアサヒスーパードライ(約500円)を、 日本料理代表の寿司、天麩羅、味噌汁と注文。他にも韓国、ベトナム料理等アジア料理があります。 久々の日本ビールに気分良くなって1時間、2時間…経過。全く料理が運ばれてこない!催促して催促してやっと味噌汁を口にしたらインスタント?お寿司はジャンボ握りだけど、まあ合格点。結局、天麩羅は最後まで来ず。 お会計も別テーブルの会計が来る始末。頼んだ品より安かったのでかけ足でレストランを去った私達でした。 あまりのお店の機能してなさに同伴したスペイン人もびっくり。お口直しのデザートに2mm厚さの極細の羊羹、おちょこサイズの緑茶がでてきます。これは美味しかった! 場所:25 DE ABRIL通り沿い ※地図参照 トレンテ★オススメ地図 |
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日本食が買える店「TERRA VERDA」
へんてこ日本食レストランの登場があっても「変わったぞ!トレンテ!」という感じですが、 なんと日本食が買えるお店も登場しました。日本からいらっしゃる皆さんにとっては感動は低いかもしれませんが、日本と中国がごちゃまぜになっている知識程度の街で日本食が購入できると言うのは在住者にとっては感動! 店内は東京で言うなら紀伊国屋+ナチュラルハウス?石鹸、お茶、化粧品…等様々な自然派商品を扱うとてもモダンでお洒落なお店。その一角に自然健康食品として日本食材があります。値段は少々高めですが、みそ、醤油、そば、みりん、もち、ひじき、わかめ、こんぶ、くず、ごま塩…等。一応全て日本製でした。とうふも真空パックで、薩摩揚げも「豆腐ハンバーグ」という名であります。ん~ちょっと「豆腐ハンバーグ」を試すには勇気いるかな…。場所はちょうどトレンテ市役所の裏手、エルベダット行きのバス停近くなので、バスの待ち時間を利用して 覗いてみてはいかがですか? 場所:MORALETS通り沿い。市役所の裏手 ※地図参照 トレンテ★オススメ地図 |
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「犬のゴミ箱」
トレンテを歩けば誰でも気付くはず。トレンテ、バレンシアの通りには犬の糞がたくさん。 油断してると踏みます。今まではゴミ捨ても日本のように区別などせず、生ゴミも瓶も缶も粗大ゴミも なんでも一緒に毎日好きな時に捨てられました。しかし、そんなトレンテもゴミ改革意識が目覚めました?! まず、缶、瓶等は他のゴミと区別して捨てるようにしてみた!がしかし、実際にそれを行っているかと問われれば???が並びます。深夜になると収集車がきて大胆に通りにあるゴミ箱をひっくり返してトラックにゴミを積んで帰ります。(その後臭い!)また大通りには写真のようなBOXが設置されたんです。これは何でしょう?正解は犬の糞ゴミ箱です。かわいい犬の絵ですが、キュートですが、これも実際に使用してる人は見た事はありません。市役所がゴミ意識に目覚めたのだから私達住民も目覚めるべきですが、今さえ良けりゃいいさ意識の高いスペイン人へ浸透するには時間がかかるかな? 2回にわたりトレンテの街を変わり行く背景とともにご紹介しました。いかがでしたか? 是非、バレンシア教室にいらした際はトレンテの街を実際にお散歩してみてくださいね。 |