2015.5月 スペイン旅行記

第2回 陶器の村ムエル、サラゴサ

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陶器の村、ムエル

 アラゴン地方の州都サラゴサ(人口約70万弱)から、南へ約30キロ。
 バスで40分のところにある、人口1300人ほどの村です。
 陶器が有名とのことで訪問してみました。

 

村には新しく立派な工房 (学校) があったので
訪問してみました。
外観の写真です。


工房には多くの子供たちが体験見学に訪れるとのことで、
私の訪問日にも子供たちがたくさんいて
ろくろで陶器が作られるのを一緒に見ました。 


絵付け専門の部屋です。
みなさん毎日7時間絵付けをしているそうです。

 

工房の中のお店です。

ムエルの伝統的な陶器は青一色ですが、
青というよりは日本の藍色に近いです。

とても落ち着いた色で、スペインでは珍しく
地味に感じられるかもしれません。

 

陶器の村らしく、地図も絵タイルでした。


18世紀の教会です。この教会にはなんと、
小さいけれども4枚のゴヤの絵がありました。
祭壇の中にあったので残念ながら写真はとれませんでした。

 


教会の絵タイルです。
藍色がとても落ち着いた雰囲気でした。

 


村には城壁と滝がある広い公園もあり、
散策に適していました。


古い雰囲気の通りもありました。


村のお肉やさんの絵タイルです。

 

ムデハル様式の教会です。

塔には緑と白の8角形のタイルがつけられています。
ムデハルとは、スペインの建築様式でレコンキスタの後、
残留イスラム教徒の建築様式と
キリスト教建築様式が融合したスタイル。
建物の壁面に幾何学模様を施しているのが特徴です。

 

村を散策中に見つけた素敵なタイル。
日本は家の外に名字の表札がありますが
スペインには無く、番地 (数字) のみが表示されています。

このお家は奥まった家で【EL RINCON】のタイルが。
意味は隅 (すみ) です。
住んでいる人のセンスが感じられました。

 

 家の外に紋章タイルがありました。

 こういう紋章タイルが家の外にあるお家は
 田舎でも少ないです。


村の中の陶器やさんの写真です。
日本のお茶碗に似た器に蓋がついている
 【BAUTISMAL】という陶器で、
子供の洗礼の時、中にお水を入れて使用するものです。
この器がムエルでは有名らしいです。

 


これも同じく村の中の陶器やさんの写真。
【ESCUDILLA】という
田舎で使われる、底の深い半球形のスープ皿です。
取っ手がついていて、変わった形ですが
この器も有名みたいです。

 
村の様子です。ごく普通の村でした。

 

時間があったので、バス亭近くのバルでランチにしました。

生ハム入りのオムレツ、イカフライがのったパン、
カフェオレを頼んだら、更にパン数切れがついてきました。
量が多くパンは全部食べられませんでした。

 

サラゴサ

 スペイン北東部、アラゴン州の州都です。
 世界遺産に登録された建築物があり観光客も多く訪れる都市です。

 

サラゴサのお土産やさんの写真。
サラゴサは聖母ピラールの教会が有名で、
それをモチーフにした絵タイルです。


サラゴサにある陶器美術館の外観です。
この美術館には、アラゴン地方の古い陶器が展示されています。
写真撮影OKだったのでラッキーでした。


美術館の中の写真。左の陶器が
ムエルの昔の【BAUTISMAL】洗礼陶器です。

この棚にはムエルの古いいくつもの【ESCUDILLA】スープ皿が
展示されていました。取っ手の形も色々あったり、
色も藍色の他、茶色もありました。

サラゴサにもいくつかのムデハル様式の建物がありました。
その建物の一つの壁のアップ写真。
緑と白の8角形の陶器がよくわかります。

左の写真とは別の建物の塔にも
8角形のタイルがきれいに貼ってありました。
この塔は高くてとても優美でした。

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