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2017.4〜5月 スペイン 邸宅のタイル巡り

第4回 サンルーカル・デ・バラメダ

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サンルーカル・デ・バラメダ

 アンダルシアの州都セビリアから南へ約100キロ。バスで約1時間余りの人口約67,000人の街です。
 この街はグアダルキビル川の河口にあり、辛口のシェリー酒「マンサニージャ」が有名です。


★メディア・シドニア公爵宮殿

 

 タイルが素敵な公爵の邸宅 メディア・シドニア公爵宮殿(Palacio Ducal de Medina Sidonia)に泊まりました。メディア・シドニア公爵もグランデの家柄です。

 この宮殿は観光客向けにガイドツアーも行っていますが、ガイドツアーで見学できるところは残念ながら撮影禁止でした。


ホテル外観



朝食をとった食堂です。
今までの邸宅と大きく違っていたのは、壁のタイルが古いクエンカタイルではなかったことです。予想が大きく外れました。
マヨルカで恐らく近代のものではないかと思いました。でもクラシックな感じで素敵でした。



ホテルの中庭はよく手入れされていました。ここでお茶をすることもできます。鳥の声もしました。
  古いタイルを壁に貼り付けたベンチがありました。

ホテルのサロン。ここでもお茶を楽しめます。
壁にやはり古いタイルが張り付けられています。
かつて邸宅のどこかで使われたタイルでしょうか?


入り口の下の部分にはクエンカタイルがありました。


サロンのタイル。


上から2段目の一番左端のタイル、ユーモアがありますね。


サロンにあった凹凸がある陶器の作品です。


ホテルの部屋の入り口の階段です。
扉の左の壁にタイルがありました。


そのタイルのアップ


 部屋の浴室です。今までスペインで宿泊した中で1番広い浴室でした。
 浴槽とシャワーブースが別にあり、部屋にあるような大きな窓が3つ、
 しかも天井にはシャンデリアがありました。寝室にもなるような大きさで本当にびっくりしました。
 そして壁一面にタイルが。ここのタイルも食堂と同じ近代のマヨルカタイルです。
 柄に統一感がなく、色々混ざって貼られているのが面白いですね。



 

ホテルの階段にあったタイル。

 

★オルレアン ボルボン宮殿(Palacio de Orleans-Borbon)

 モントペンシエル公爵の別荘として19世紀に建てられたネオムデハル様式の建物で、現在は市庁舎として使われています。
 ネオムデハルとは、19-20世紀にかけて建てられたレンガを使ったアラブ風の建築のことです。 


玄関。アラブ風のアーチが目を引きます。
とても市庁舎とは思えません。

 


2色の壁が印象的で、色々な形の窓があります。

 


個性的な窓。周りの装飾もきれい。


アラブのアーチとタイルの窓。


庭にあった、塔のようなものとそのアップ。タイルが見えます。  


入り口。上部のアーチの内側の装飾がとっても美しいです。
  アーチの下部はタイルです。


真正面から撮影するとこんな感じです。


天井の装飾です。


玄関入ってすぐのタイル

これだけのお屋敷ですから、建物の内部にもきっとタイルがあると思います。
この奥にある中庭まで見学できたようでしたが、これより先に進む勇気?がありませんでした。

 

★BODEGA

 この街には、マンサニージャの醸造所(BODEGA)がたくさんあります。


醸造所のタイル


こんな感じの樽が街のあちこちで見られます。


醸造所の建物です。



樽とタイル。絵はお酒を造るための葡萄の収穫です。


マンサニージャのボトルの絵タイル。
背景はよく見るとボトルラベルの草花が
1色でラインだけ描かれています。
そしてボトルの口の部分にも1色で草花のラインがあります。
こういう描き方もあるのだと勉強になります。
今度同じような絵付けをしてみたいです。


こちらは鮮やかなクエルダセカタイルです。


こちらは、多色のマヨルカタイルです。


バルにあった絵タイル。やはり樽が描かれています。

 

★サンルーカル・デ・バラメダの街並み


グアダルキビル川の河口には、魚介類が楽しめるレストランが並んでいます。


かわいい教会もありました。絵タイルが何枚か貼られています。

 


レストランにあった絵タイルです。
左の教会と、並んでいるレストランが描かれています。


こちらもレストランのタイル。


白い円形のベンチに青いタイルが映えます。

 

昔の氷製造所(FABRICA DE HIELO)。
白い壁に黄色のタイルが鮮やかでした。
クエルダセカタイルでしたが、
魚や人物は白のクエルダセカの上に
青のマヨルカで重ね塗りしていました。



クエンカタイルが貼られていた建物


お城もありました。


教会。上部にはタイルも貼られています。

 


広場です。お花が鮮やかでした。


サンルーカルで有名なお料理2つを食べました。
1つ目は Tortilla de camarones (トルティージャ・デ・カマロネス)。
スペインでトルティージャというと一般的には
ジャガイモ入りのスペインオムレツを指しますが
これはごらんの通り小エビのかき揚げです。
サクサクしていて日本人好みの味だと思います。
食べるのは2回目でした。

2つ目はずっと前から一度食べたかった
イソギンチャクのフライ(ortiguillas)です。
以前テレビで、美味しい美味しいと大絶賛して
食べているのをみたことがあります。
食べてみると、うーーーん・・・よくわからない味でした。
食感はやわらかく、ぐにょっとした感じ。
味もあまりない感じでした。
私は一度食べればもういいかなと思いました。



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