スペインタイルアート工房 東京・大阪・宮城女川

おながわ教室便り

宮城県女川町の女川教室より 工房や街のことなど、女川情報を季刊でお届けします。バックナンバーはこちら

【2025年2月号】
新年を迎えたと思ったら早いものでもう2月~。元日は太平洋に登る初日の出を拝もうと、女川港の海岸広場には大勢の人が集まっていました。港からフェリーで40分のところにある金華山黄金山神社は「3年続けてお参りすれば一生お金に困らない」と言い伝えのある巳年のパワースポットで、こちらも元日から大勢の初詣客で賑わったようです。今年は12年に一度のご開帳の年でもありたくさんのご利益が期待できそう。
離島といえば、女川町の離島「出島(いずしま)」と本土を結ぶ橋が昨年12月に開通しました。今回は島民の40年来の夢が実現した「出島大橋」についてご紹介します。(女川教室 阿部鳴美)バックナンバーはこちら

昨年の2024年12月19日、女川町本土と離島出島 (いずしま) を結ぶ「出島大橋」が開通しました。
長さ364メートルのアーチ橋です。

本土側の尾浦地区からは目と鼻の先ほどの距離ですが、これまでの交通手段は離島航路1日3便の定期船のみ。
橋が開通したことで町の中心部まで、車でおよそ15分で行き来できるようになりました。

(出島より本土側を臨む)

2015年度に着工し、2023年11月に橋が架けられた後、橋につながる町道の整備などが進められ、2024年12月19日の開通となりました。

【画像:女川町観光協会HPより】

当日は開通を記念して、航空自衛隊松島基地に所属するアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」による展示飛行がありました。

橋の上空を通過したときには式典参加者から歓声が上がり、喜びと感動の開通式となったようです。

海岸ではブルーインパルスの飛行を見ようと、カメラを構えて空を見上げ、今か今かと登場を楽しみに待っている様子も見られました。

【画像:女川町観光協会HPより】

「出島架橋」は、島民にとって40年来の悲願でしたので、島民の方々は長年の夢が叶ったと喜びもひとしおの様子でした。

2011年東日本大震災震災当時の島の人口は約100世帯300人程でしたが、住宅のおよそ8割が全壊となる大きな被害を受け、一時全島避難になりました。
島には女川第6小学校と第4中学校とありましたが、住民が島の外へと避難したことなどがきっかけとなり、女川町内の小学校、中学校とも1校に統合され、島の学校は閉校となっています。

現在島には子供がいません。人口は40人弱に減ってしまいましたが、橋ができたことで交通の便が良くなり、また島に戻ってくる人もいるのではないかと期待が高まっています。

橋の開通後、既にたくさんの釣り客が島に訪れていて、地域おこし協力隊の若者たちが自作したサウナがオープンしたり、遊歩道の整備を始めたりと新しいプロジェクトが動き始めています。

【公式】JUURI SAUNA

一般社団法人女川未来会議出島プロジェクト

島に住む方たちの静かな暮らしを守りながらも、新しい交流が生まれ地域に賑わいが生まれることを願っています。

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