スペインタイルアート工房 東京・大阪・宮城女川

おながわ教室便り

宮城県女川町の女川教室より 工房や街のことなど、女川情報を隔月でお届けします。バックナンバーはこちら

【2024年10月号】
最近は急に涼しくなり、あっという間に暖房が欲しくなる季節になりました。女川の秋の味覚~今年のサンマは、昨年よりも1か月も早い8月23日に初水揚げがありました。年々高級魚になっていますが、今年はいくらかお手頃価格のようです!
さて、秋といえば私たちの工房では『メモリアルタイル』設置の季節。このプロジェクトを始めてちょうど10年を迎えたので振り返りながらご紹介したいと思います。(女川教室 阿部由妃乃) バックナンバーはこちら

★ 2014年~2016年 設置場所:自立再建店舗

『鮮やかなスペインタイルで街を彩りたい~』という構想を練り始めてまずはクラウドファンディング(仮設店舗からの移転費用のため)の返礼品として、支援者様のタイルを貼らせていただきました。

もちろんどこでも自由に貼れるわけではなく…その頃は商店街が出来上がる前だったので一足早く完成した自立再建エリアの店舗様方に設置場所のご協力をいただきました。

場所:「おしゃれな婦人服の店ダイシン&かふぇさくら」さん

お客様の『作ったものを街にのこせるといいなぁ~』というお声から、本格的にメモリアルタイルを作る体験も動き始め、少しずつですが枚数も増えていきました。

こちらは、2015年に移転前の「きぼうのかね商店街」の店舗にて、札幌からの修学旅行生が作ってくれたものです。

場所:「女川電化センター」さん

いつかこのタイルを見にまた来てくれたら嬉しいなぁ~

2016年には、東京の「まるごとにっぽん」や復興庁でのイベントもさせていただき、参加者の皆さんのタイルはこのエリアに貼らせていただいています。

まるごとにっぽんでのワークショップの様子

薄くて見えにくいですが、くまモンのタイルには「女川 加油(頑張れ)」の文字。
海外のお客様も多いです。

場所:「平初鮮魚店」さん

★ 2017年~2020年 設置場所:シーパルピア商店街 ハマテラス『メモリアルウォール』

写真に納まりきらないくらいのタイルの数です。
ここで写真を撮っている人を時々見かけて嬉しくなっちゃいます。

2019年、凸版印刷様が被災地研修で女川を訪れ、観光協会の“語り部ガイド”による町内のまち歩き案内とメモリアルワークショップに参加してくださいました。

当時と状況が変わってしまってタイルが見えにくくなっている場所もあるのです…。
隠れてしまって本当残念で申し訳ない気持ちです。。。

★ 2021年~2024年 設置場所:シーパルピア商店街の店舗

今年の設置場所は「まぐろ屋明神丸」さん。

『女川の記念に~』、『タイルが可愛いから作りたい!』という店舗でのお客様以外にも、遠方への出張ワークショップや企業・学生・障害者施設の皆さんの団体ワークショップなど様々な場面でご利用いただきました。

今までのメモリアルタイルの数を合わせると、2400枚以上!
凄い数だなぁと改めて感じています。

最後に♪

まさにこの記事を書いていた日のこと、
『タイルを探しに来ました』と遠方からお客様がいらっしゃってくれました。

ご案内してタイルを見つけると喜んでくださり、とっても嬉しい出来事でした。
(お写真の許可いただいています)

メモリアルタイルは女川の街を彩り続けます♪
また来年の設置に向けてたくさんの彩りが生まれますように。

女川教室 (みなとまちセラミカ工房) HPはこちら