スペインタイルアート工房 東京・大阪・宮城女川

おながわ教室便り

宮城県女川町の女川教室より 工房や街のことなど、女川情報を隔月でお届けします。バックナンバーはこちら

【2018年6月号】
6月半ばに梅雨入りした女川町ですが、雨は少ないものの曇り空で肌寒い日が続きました。ここ最近はちょっと蒸し暑い…と言っても気温は25度程度ですので過ごしやすい毎日です。
さて「おながわだより」の第1回目は、5月も終わる頃、女川町に飛び込んできたビッグニュースをご紹介いたします。(女川教室代表 阿部鳴美)バックナンバーはこちら

 「女川駅前レンガみち周辺地区」が、平成30年度「都市景観大賞」を受賞しました。

s  震災後の新しい街づくりの先駆けとして、JR女川駅前から一直線に海に向かって伸びるレンガ道周辺に、商業施設や金融機関、観光交流施設など賑わいの空間が作られました。

   

 私たちの工房も、同エリアに2015年12月にオープンした商業施設「シーパルピア女川」にあります。

 写真は工房前の中庭。工房は左端の建物にあります。

 

 羽を広げたウミネコをイメージしたJR女川駅。駅前広場から海に向かって伸びているレンガみちは道幅15メートルもあり、住民への説明会においては道幅が広すぎる、と賛否両論ありました。でも、その空間が今ではいろいろなイベントが開催され、人が集まりとても賑わっています。

 週末には家族連れや、ペットを連れ街歩きを楽しむ光景があちこちで見られ、まるで観光地(昔の女川ではありえない光景)のような光景に、ちょっと驚いていますが(笑)

 女川駅に降り立つと、真正面に海が見えます。女川駅は石巻線の終着駅ですが全国的にも海の見える終着駅は珍しいそうです。

 女川町は防波堤を作らない、海と共存する、という選択をしました。 ずっと海と暮らしてきたのですから。海を眺めて暮らす町、というコンセプトで街づくりが進められています。  高台に造成された住宅地からも海が見えるスポットがあります。

 駅の展望台に上ると、真正面に見える海から元旦には初日の出が見られます。

 このレンガ道は、2016年3月に天皇皇后両陛下も訪ねてくださった場所です。

 駅前には、1年後の2017年3月に皇后さまの御歌が刻まれた石碑が建てられました。

 女川駅が完成、JR石巻線が全線運行再開し始発列車が女川駅から出発したときのことを詠まれた一句です。

 春風も沿ひて走らむこの朝
    女川駅を始発車いでぬ


 皇后さまが被災地に心を寄せてくださっていることを実感し、胸が熱くなったことを思い出します。

 今月22日は、毎月1回商店街の皆で行っている「美化活動」の日。レンガみち周辺の除草作業やゴミ拾いを継続して行っています。

 女川を訪れる方、女川に暮らす方、そこに集う皆さんに愛され、笑顔あふれる空間になって欲しいと思っています。

女川教室 (みなとまちセラミカ工房) HPはこちら