スペインタイルアート工房 東京・大阪・宮城女川

おながわ教室便り

宮城県女川町の女川教室より 工房や街のことなど、女川情報を隔月でお届けします。バックナンバーはこちら

【2018年8月号】
 女川町も今年の夏はとても暑く、30度を超す日々が続いておりましたが、8月後半からは気温も下がり、長袖を着る人もちらほら見かけるようになってきました。
さて「おながわだより」の第2回目は、7月臨時号でお知らせした「アクセサリー講習会」の様子をご紹介いたします。(女川教室 阿部由妃乃)バックナンバーはこちら

 8月6日、女川駅横のフューチャーセンターカマスにて、東京教室の講師、船戸あや子がお教えする「スペイン粘土から作るアクセサリーの講習会」を行いました。

 参加者は地元の30~80代の女性20名。女川町は人口約6千人の小さな町なので、ほとんど参加者は顔見知りです。世間話をしながら、アットホームな雰囲気で講習会が始まりました。

   

 まずは、お団子ほどのスペインの白粘土で好きなように形作り。「どんな形いいべ~」と悩みながら、涙型やひし型、星形などいろいろな形ができました。

 

 粘土の乾燥を待っている間は、船戸あやこによる「スペインでの暮らし」についての講話。本人の経歴やスペインの文化のこと、スペイン人と日本人の暮らしや仕事での違いなどをお話ししました。

 中でも会場が一番盛り上がった場面は、おしゃべり好きで何度も同じ話をする、なぜかすぐ約束を忘れてしまう(笑)という陽気で自由奔放なスペイン人の性質の話。年配の女性陣からは「私と一緒だっちゃ!」という笑い声が起こっていました。

 スペイン文化をちょっとだけ感じられ、笑いに包まれたところで講話が終了。

 粘土の乾燥も終わり、次は色を塗る作業。エンゴーベ(化粧土)の青、緑、茶の中から好きな色を選び、丸筆で塗っていきました。

  そして最後は、先の尖った針で模様を彫る作業。デザインをまずは紙に書き、それを見ながら彫っていく…年配の方にはちょっと見にくく細かい作業でしたが、女川教室のスタッフも手伝いながら、なんとか完成!

 作業終了後、80代の女性が「難しかったけど、何でも新しいことに挑戦するのは楽しいね」と生き生きと話していたのが印象的でした。他の参加者からは「可愛くできたから孫に自慢すっちゃ」という声も。

 後日、焼き上がりを手にした方からは「うわぁ~!可愛くできたっちゃ~!」と喜びがあふれ、仲良しグループで参加した皆さんは「ご飯行く時みんなで付けて行くべ~!」と早速相談していたそうです。皆さんの喜ぶ姿を見て、私達も嬉しくなりました。

 なおこの日の様子は、当日の宮城テレビのニュース、翌日の「ZIP!」内でのニュースでご紹介いただきました。

 参加者の皆様、千葉から参加してくださった東京教室卒業生の萩原先生、皆様のおかげで楽しく充実した講習会となりました。ありがとうございました。

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