おながわ教室便り
宮城県女川町の女川教室より 工房や街のことなど、女川情報を隔月でお届けします。バックナンバーはこちら
【2019年4月号】
女川町では3月に入り15度前後の暖かい日もありましたが、後半には雪が降りました。暖かくなるのはもう少し先のようです。「おながわ教室便り」の第6回目は、3月24日に行われた「女川町復幸祭」の様子をご紹介します。(女川教室 阿部由妃乃)バックナンバーはこちら
今年で8回目となる「女川町復幸祭」。町の復興計画が終了するのに合わせ今年で最後の開催となり、雪が降る悪天候にもかかわらず 1万3千人の来場者で賑わいました。
「復幸祭」は水産加工業や洋品店、飲食店など、女川町内で商いをしていた商店の次世代・若手が中心となって業種を超えて結束し、ご支援いただいた皆様への感謝の気持ちと、町の商業を盛り上げようと企画されたイベントです。
復幸祭前日は毎年恒例、「津波伝承 女川復幸男」。
これは「津波が来たら高台へ逃げる」という津波避難の大切さを伝承するため、女川町に津波が到来した午後3時32分に「逃げろー!」の掛け声で一斉にスタートし、高台にある白山神社を目指します。一位でゴールした人がその年の「復幸男」となる、というものです。(兵庫県西宮神社「福男」のお墨付きですよ~)
今年も200人以上の参加があり、中には仮装をする人がいたり、小さい子供が一生懸命に坂道を上っていたり。沿道からは「頑張れ~!」という声援が響いていました。
今年の復幸男は、千葉県から参加の体育教師の方。なんと今回が3度目!
工房にも寄っていただいたので、しっかりご利益をいただきましたよ~。
そして翌24日が「女川町復幸祭」本番。この日は朝からチラチラと雪が降り、さらには風が強く、冬に戻ったようなさむ~い一日でしたが、県内、県外からたくさんの方にお越しいただきました。
女川町のおいしい海の幸をはじめ多くの出店があり、またステージイベントでは復幸男の表彰式が行われ、アイドルや演歌歌手が会場を盛り上げました。「餅つき」や「どじょうすくい」など体験型の楽しめるブースもありましたよ。
私達の工房では、町に飾るメモリアルタイルを作る無料ワークショップをしました。2回目、3回目というリピーターの方も多く、図柄をアレンジするなど手慣れた様子の方も。黙々と作業をする皆さんの後ろ姿は職人のようですね。
たくさんの方にお越しいただきバタバタの一日でしたが「おおきくなったらセラくんとミカちゃん(工房のお魚のキャラクター)つくる~!」という小さな女の子の一言で、み~んな癒されました。
今回作っていただいたタイルは、今年の秋頃、シーパルピア女川 ハマテラス前の壁に飾る予定です。自分で作ったタイルを探しに、また女川町に来ていただけたら嬉しいです。