おながわ教室便り
宮城県女川町の女川教室より 工房や街のことなど、女川情報を隔月でお届けします。バックナンバーはこちら
【2019年10月号】
夏の暑さも和らぎ、過ごしやすい季節となってきました。秋といえば、港町・女川では「サンマ」なのですが、過去に例を見ないほどの不漁にみまわれ、女川港に水揚げはまだありません。そのような状況の中、9月29日 日曜日「おながわ秋刀魚収獲祭」が開催されました。今回はその様子をご紹介します。(女川教室 阿部由妃乃)バックナンバーはこちら
毎年恒例~今回で22回目の開催となる「おながわ秋刀魚収獲祭2019」。
これは女川町では一番大きなイベントで、サンマの炭火焼き10,000尾に、サンマのすり身汁4,000食が振る舞われる他、多くの出店やステージイベントがある、町をあげてのサンマのお祭りです。
毎年県外からも多くのお客様に足を運んでいただいています。今年は天候にも恵まれて、炭火焼き、すり身汁を目当てに朝からすでに行列ができていました。
今回は冷凍サンマで振る舞われましたが、脂が乗っていてとても美味しかったですよ~!
女川には震災後カタールからの支援で建設された巨大な冷凍施設があり、優れた冷凍・解凍の技術に救われました。
ステージでは、地元の小学生の踊りや太鼓が披露されたり~
キッチンカーや出店も数十店舗出ていて、サンマが苦手な方でも十分楽しめたのではないでしょうか。時間があればゆっくり回りたかったな~(笑)
水揚げがないなら作っちゃえ~!と、私達の工房では粘土でサンマを作りました。「サンマの箸置き」~生サンマと焼きサンマです。スペイン粘土ではなく、信楽粘土で作ってみましたよ。
生サンマは、青いらぼ釉と乳濁灰釉の2色掛け。焼サンマは、つや無し黄瀬戸釉で色付けし焼き上げ。スタッフ総がかりで200尾水揚げしました!
水色がキレイ~と、やはり生サンマが人気でしたね。
この日はトイレの中までサンマ焼きの匂いが染みつくほど、町中がサンマな一日でした。初水揚げまではあと少し!皆さんもぜひ、おいしいサンマを食べにお越しくださいませ~!