おながわ教室便り
宮城県女川町の女川教室より 工房や街のことなど、女川情報を隔月でお届けします。バックナンバーはこちら
【2020年2月号】
2020年第一回目のおながわ便りです。今年もどうぞよろしくお願いいたします。
今年は暖冬ということで女川町もいつもより寒さはないかな、と思っていたのですが海風が冷たく、風が吹くとものすごく冷えます。震災から9年目の今年は、海岸が整備されその場所で夏のお祭りが復活します。(女川教室 阿部由妃乃)バックナンバーはこちら
震災前まで、女川町の夏の恒例のお祭りだった「みなと祭り」。各地区の獅子が船に乗って、カラフルな大漁旗と舞う「海上獅子舞」が見どころです。震災後は岸壁整備の関係などもあり中止されていましたが、今年の7月23日(海の日)に9年ぶりに復活することが決まりました。
私達の工房でも、その海上獅子舞をモチーフにしたタイルを作っていて、「女川っぽい」と人気なのですよ。町民にとって待ちに待ったお祭り~♪ 夏が楽しみです。
みなと祭りが開かれる海岸周辺にはメモリアル公園ができます。
今は工事の真っ最中で、完成は夏頃とのこと! 歩道とトイレはすでにできていました。
そのメモリアル公園には、震災遺構として保存されているものがあります。
こちら震災当時のまま残っているのは「旧女川交番」。周りは土が盛られて高くなっていますが、建物が横倒しになっているのが分かりますでしょうか? 鉄筋コンクリートの2階建ての交番でした。津波が山に跳ね返り、ものすごい威力の引き波により海側に倒れています。これを見て津波は恐ろしい、と改めて感じました。震災のパネルなども展示されるそうなので、ぜひここは一度訪れてほしい場所です。
そして女川町ではもう1つニュースが! 私達の工房があるシーパルピア商店街周辺の4つの施設一帯が「道の駅」になります。
① 「シーパルピア商店街」
女川駅の目の前にある商店街です。(写真左奥に見えているのが駅)飲食店、お花屋さん、雑貨屋さん、ダイビングショップ、ギター工房など約20店舗のバラエティ豊かなお店が入っています。
②「ハマテラス」
笹かま、海鮮丼、釜めしなどおいしいものが沢山! 海産物のお土産を買うこともできますよ。
全国の皆さんが作った「メモリアルタイル」は、ここハマテラスの外壁に貼ってあります。現在1300枚! 皆さんの想いが詰まった場所です。
③「女川町まちなか交流館」
ホール、会議室、調理室、音楽スタジオなどがあります。イベントや、タイルのワークショップをここですることもあります。
④「女川町たびの情報館ぷらっと」
休憩スペースがあり、観光情報が仕入れられます。レンタサイクルの自転車が目印! 自転車でぐるっと町内観光~ もおすすめですよ。
これらの4つの施設が並ぶ一帯が「道の駅おながわ(仮称)」になるのですが、既存の施設を利用した道の駅は東北地方初だそうです。
道の駅に登録されるとインターからの看板ができ、ナビにも載るので車でお越しの方には分かりやすくなりますね。復興している女川町を見に、ますます多くの方に来ていただきたいです。