スペインタイルアート工房 東京・大阪・宮城女川

おながわ教室便り

宮城県女川町の女川教室より 工房や街のことなど、女川情報を隔月でお届けします。バックナンバーはこちら

【2020年4月号】
最近は暖かい日が続き、宮城県でも桜の開花宣言がありました。新型コロナウイルスの影響で3月11日の追悼式やイベントが中止されており、商店街は閑散としています。ですが嬉しいニュースも。9年ぶりにスーパーマーケットが女川町内にオープンしました。(女川教室 阿部由妃乃)バックナンバーはこちら

スペインタイルアート工房の女川教室がある宮城県牡鹿郡女川町。 9年前に一度消えてしまったこの港町はやっとここまで復興しました。 スーパーマーケットっていつでも身近に当たり前にあると思っていますが、その存在が なくなって初めて大切さがわかりますよね。スーパーマーケットに限らず、身近にある ものが当たり前と思わず、普通に生活できるのが当たり前と思わず、1日1日を大事に過 ごしていきたいと思います。 (スペインタイルアート工房 代表 船戸洋子)

 こちらは病院がある高台から撮った写真です。「おんまえや」は町内唯一のスーパーで、震災の津波で全壊しましたが3月12日に9年ぶりにオープンしました。

 オープンしてから数日、祖母を連れて行ってみました。 93歳になる祖母ですが、「おんまえやさんができた」ということで買い物に行くのをずっと楽しみにしていて、この日はいつにも増してすごくイキイキ。

 店内は通路が広く、買い物がしやすいです。

 お年寄りが多い町なので、こんな嬉しいサービスも。
 カートに拡大鏡がついています。

 店内をゆっくりと見て、新鮮なお魚や野菜を買うことができた祖母。
「あぁ~いがった、いがった。」(良かった、良かった。)と大満足だったようです。

 2月号でもご紹介した震災遺構の「旧女川交番」は工事が完了し、間近で360度ぐるっと見ることができます。

 交番が倒れているこの場所がもともとの地盤の高さです。周囲の高さに比べると低い位置にあるのが分かりますね。

 遺構周辺には女川町の「町の花」でもある桜の苗木が35本、女川桜守りの会が中心となり植樹されました。来年の開花が楽しみです。

 また、震災の時の様子やこれまでの復興の歩みなどのパネルも設置されています。ここはぜひ一度見てもらいたい場所ですね。

 そのすぐ側に、公園の整備も進んでいます。

 夏にはここの海岸周辺で「みなと祭り」が震災後初めて復活する予定ですが、新型コロナウイルスの影響でどうなるのか・・・

 学校の建設も進んでいます。こちらは町の中心部にできる、小中一貫校です。秋に完成とのこと。
 子どもも大人も安心して過ごせる日常が早く戻ってほしいですね。

女川教室 (みなとまちセラミカ工房) HPはこちら