スペインタイルアート工房 東京・大阪・宮城女川

おながわ教室便り

宮城県女川町の女川教室より 工房や街のことなど、女川情報を隔月でお届けします。バックナンバーはこちら

【2021年2月号】
今年は震災から10年目の年。町はどんどん復興して新しく生まれ変わっています。自由に行き来できるようになったらぜひお出かけください。(女川教室 阿部由妃乃) バックナンバーはこちら

 シーパルピア女川商店街から海の方へレンガ道を歩いて行くと「ハマテラス」商店街があります。ここは「メモリアルタイル」を貼っている場所です。

 お店の外には干物がずらーっと並んでいました!マスク越しでも分かる「海の町」の匂い♪

 この日の種類は「いわし」、「あじ」、「たら」。
 気温が低く空気が乾燥していて、さらに海風に当たることでおいしい干物ができます。この干物を目当てに来るお客様も多いとか。

 ハマテラス商店街の向かい側にあるのは「きぼうの鐘」。

 震災前、女川駅前には4つの「鐘」が付いたからくり時計がありました。津波で流されてしまいましたが、がれきの中から1つだけ見つかったものを「きぼうの鐘」と命名し、復興のシンボルとして設置されています。

 この鐘は自由に鳴らすことはできませんが、定時になると鐘の音が街に響き渡ります。

 この「きぼうの鐘」の文字はスペインタイルで作ったものです。

 横断歩道を渡って海側へ行くと、公園が整備中です。
 "どうやって遊ぶんだろ~?" と思うようなワクワクな遊具がたくさん! 完成が楽しみです。

 また、その周辺には「スケボーパーク」が完成しました。

 この日は強風だったので利用する人は見られませんでしたが、誰でも自由に無料で使える場なので、天気の良い日には町外からも人が集まります。

 こちらは漁港の様子。大きな船が何隻も停まっています。 今の時期はイカ釣りやサンマ船が停泊しています。

 この一帯の「海岸広場」には震災遺構があります。 トイレの右側に見える、倒れた建物が「旧女川交番」です。もともとの地盤の低さが分かりますね。

 震災からもうすぐ10年が経ち、「新しくできたもの」、「生まれ変わったもの」がたくさんありますが、この「旧交番」は震災当時のまま。津波の恐ろしさを知ってもらうためにぜひここは一度訪れてほしい場所です。

 今はなかなか出歩けませんが、コロナウイルスが落ち着いて自由に行き来できるようになったら、復興した女川町を見にお出かけください。

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