スペインタイルアート工房 東京・大阪・宮城女川

おながわ教室便り

宮城県女川町の女川教室より 工房や街のことなど、女川情報を隔月でお届けします。バックナンバーはこちら

【2021年6月号】
早いもので、今年ももう6月~女川町でもやっと高齢者のワクチン接種が始まりました。コロナ禍で外出もままならない状況ですが、この時期きれいな薔薇の写真がSNS等にたくさんアップされ、見ているだけで癒されますね。
今回は、コロナ禍でも晴れ渡る青空の下薔薇や植物を楽しみながら、電気やエネルギーのことを学べる施設「女川原子力PRセンター」をご紹介いたします。(女川教室 阿部鳴美) バックナンバーはこちら

 牡鹿半島県道41号線の曲がりくねった海沿いの山道を越えた先に、「東北電力女川原子力発電所」があります。女川駅からは約30分の道のり。

 町の中心部はもう復興工事も終了していますが、半島地区ではまだまだ道路工事等が継続中で土砂を運搬するダンプカーがまだ走っています。

 発電所の近くの高台にあるのが「女川原子力PRセンター」

 原子力発電の仕組みや 安全性の取り組み、放射線などについて学べる施設です。東日本大震災の事故を受け事故予防の取り組みなども紹介しています。

 ひし形の建物は2階建てで、1階は原子力発電所の仕組みや安全性などの展示室、2階にはこどもの遊び場や女川湾を一望できる展望コーナーがあり、海岸沿いにある発電所を見下ろすことができます。

 施設の詳細は↓こちらをご覧くださいね。

発電所・PR館のご案内|女川原子力発電所 PRセンター|東北電力

 屋外の「スイートガーデン」では、1年を通して様々な植物を楽しむことができます。(秋には収穫祭が開催され、スイートガーデンで育てた野菜や果物が配布されます)

 今の季節は、色鮮やかに咲き誇る薔薇が見事です!
 園内には100種類以上の薔薇が植えられ、今年は例年より開花が10日位早いそうで、「しあわせのバラのトンネル」が満開でした。

 「ローズガーデンフェスタ2021」が6月1日から30日まで開催。
訪ねた日(撮影5月31日)は大輪種とバラのトンネルは満開でしたが、中輪種の開花はこれからのようでした。6月いっぱいは楽しめそうです。

 女川原子力発電所は、東日本大震災で震度6弱を観測し、約13mの津波にあいましたが、致命的な被害は発生せず、PR館や敷地内の体育館等が地域住民の避難所として使われました。
 原子炉は3炉ありますが、東北電力所有の原子力発電所では古い方で、1号機は廃炉作業にはいっています。

 原子力発電には賛否両論あると思いますが、正しい理解のためには、見ること、知ることが大事なのかなと思います。
 震災後停電になり真っ暗闇の日々が長く続き、やっと電気が付いたときのあの感動、喜びは忘れられません。
 エネルギーのことを考える機会になるといいですね。

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