おながわ教室便り
宮城県女川町の女川教室より 工房や街のことなど、女川情報を隔月でお届けします。バックナンバーはこちら
【2021年10月号】
秋晴れが心地よく過ごしやすい季節となってきました。秋といえば女川町では「サンマ」の季節です。つい先日、女川港では待ちに待ったサンマの初水揚げが行われました。また秋は、私たちの工房では「メモリアルタイル」を設置する季節でもあります。今回はその2つについてご紹介します。(女川教室 阿部由妃乃)
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私たちの工房がある「女川町」は、宮城県の東部 牡鹿半島の付け根にあります。
女川漁港のサンマの水揚げ量は、全国でも有数。
コロナ前までは毎年「秋刀魚収獲祭」というお祭りがあり、新鮮なサンマが食べられるとあってたくさんの観光客で賑わっていました。
※写真は2019年のもの。U字溝でサンマを焼きます。
皆さん、サンマはお好きですか? 私は塩焼きが大好きで、毎年サンマの季節を楽しみにしています。
今年はつい先日、9月27日に女川港に初水揚げ!
町内では鮮魚店での購入はもちろん、飲食店ではお刺身、塩焼きなどで楽しめます。
一昔前までは、町民にとってサンマは購入せずとも豊富に食べることができ、シーズンが終わるころには冷凍庫(震災前に我が家にも大きなフリーザーがありました!)の中はサンマでいっぱい~でした。
近年不漁が続き、いつの間にか高級魚になってしまっています。
脂の乗ったサンマは炭火で焼くと身はふっくらと、皮は香ばしくパリッとして最高です!
「女川港直送!鮮サンマ」をスーパー等で見かけられた際には、是非ご賞味くださいね!
写真はシーパルピア商店街 ハマテラスにある「おかせい」さま。
そして今年も商店街に「メモリアルタイル」を設置しました。
メモリアルタイルとは、絵付け体験でお客様が作られたタイルです。「スペインタイルで街に彩りを♪」というコンセプトのもと、毎年秋に女川の商店街にタイルを貼らせていただいてます。
メモリアル体験についてはこちら↓
https://www.ceramika-onagawa.com/workshop/#memorial
タイルにはそれぞれ作った方のお名前やイニシャル、日付などが刻まれています。
今回の設置は、去年の9月から今年の9月までの間に皆さまが作られたタイル425枚。
コロナの関係で絵付け体験をストップしていたこともありお店での体験は少なかったのですが、
横浜市の中学校で授業の一環としてメモリアルタイル作りを取り入れていただき、306名の生徒さんが作ってくださったタイルも貼らせていただきました。
コロナで学校が休校になったり、行事が中止になったりと作業時間もなかなか取れない中取り組んでくださったこと、大変ありがたく感謝しています。
「女川を応援しています~」「いつか行ってみたいです」等々、皆さんが添えてくださったメッセージに感激し元気をもらいました。
今回も多くの方々のご縁により女川の街にまた彩りを増やすことができ、ご参加いただいた皆さまには感謝の気持ちでいっぱいです。
設置場所は、シーパルピア商店街 ハマテラス「高政」さま前です。 ご自分で作ったタイルを探しに来てほしいのはもちろんのこと、初めての方にも美味しいものを食べに、また復興の様子を見に、足を運んでいただけたら嬉しく思います。