おながわ教室便り
宮城県女川町の女川教室より 工房や街のことなど、女川情報を隔月でお届けします。バックナンバーはこちら
【2022年2月号】
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
2月に入り寒さがピークとなってきました。女川町は海からの風が冷たく、一層寒く感じられます。
今回は隣町の石巻市雄勝町のご紹介です。(女川教室 阿部由妃乃)
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女川町の隣町、石巻市雄勝町(おがつちょう)の道の駅に行って来ました。
女川町は宮城県の東部、牡鹿半島の付け根にありますが、雄勝町はそこから車で30分ほど北上したところにあります。
昨年「道の駅 硯上の里 おがつ」としてオープン。買い物や食事はもちろん、「雄勝硯」の展示施設もあります。
私自身子供の頃から『雄勝は硯が有名なところ~』とだけ認識はありましたが、今回調べてみるとその長年の伝統に驚き。
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1396年(室町時代)ごろ、既に石巻市(雄勝地区)で硯石が産出され、以来600年の歴史と伝統が受け継がれている。
雄勝硯の原石は、黒色硬質粘板岩で粒子の均質さ、光沢などから、硯の原石として最も優れた特徴を持っています。雄勝地区内の山から露天掘りで採石され、国内の代表的な硯の産地。
とされ、雄勝硯は宮城県の伝統的工芸品にもなっています。
この日は「おがつの石」と題した企画展が開催されており、石を加工した作品や、石にまつわるたくさんの写真も。
こちらは震災のあと、被災した家屋から剥がしたスレート(屋根材)を洗っている写真。
貴重な天然スレートを一枚一枚手作業で洗われています。こんなにも多くの方が関わっているのですね~。
私たちもボランティアの皆さんにはたくさん助けられ、感謝の気持ちでいっぱいです!
施設内で子どもが一番楽しんでいたのはこちら。
初めての本物の太鼓に大喜び!
大きな音に驚きながらも、思いきり叩く、叩く!
施設中に響き渡り~周りにいる大人たちがヒヤヒヤでした。
また、偶然にも雄勝の石とステンドグラスを使ったワークショップがあり、参加させていただくことに。
記念になる物も作ることができ、近場で大人も子どもも楽しめた一日となりました。
*雄勝産のスレートは東京駅丸の内駅舎の三角屋根部分にも使われています。また、丸の内地下北口には108枚のスレートを使った、鮮やかな富士山の壁画があります。雄勝の小中学生の作品です。ぜひチェックしてみてくださいね♪
道の駅 硯上の里 おがつ
https://ogatsu-rs.jp