スペインタイルアート工房 東京・大阪・宮城女川

おながわ教室便り

宮城県女川町の女川教室より 工房や街のことなど、女川情報を隔月でお届けします。バックナンバーはこちら

【2022年4月号】
春爛漫~桜の便りが聞かれる季節になりました。桜前線は北上中ですが、女川の桜はまだ蕾が固く開花は4月中旬からゴールデンウイーク前位になりそうです。コロナで閉塞感が漂う中、満開の桜で少しは癒されますね。
暖かい日差しに誘われてお出掛けしたくなる季節~女川から南三陸町、気仙沼市大島へドライブして来ました。今回は南三陸町の見どころをご紹介します。(女川教室 阿部鳴美) バックナンバーはこちら

 女川町から気仙沼方面へ向かうには、海沿いの国道398号線を北上するルートと、内陸の三陸道を通るルートがあります。まずは海沿いの国道398号線で南三陸町まで行き、途中から三陸道に乗り気仙沼市大島へと向かいました。

 女川町中心部と石巻市雄勝を結ぶ国道398号線は「リアスブルーライン」と呼ばれ、リアス海岸の曲がりくねった海沿いの道を走っていくと、目の前に太平洋の雄大な景色が広がります。 あと2週間もすると道路沿いの桜の回廊は満開になり、ゴールデンウイーク前には桜吹雪も美しく、とても情緒的な景色も楽しめます。

(写真:国道398号線 石巻市雄勝水浜付近)    

(写真:戸倉付近)

 高台に移転した集落、工事が続く漁港、防潮堤等、復興の歩みを感じながら1時間ちょっとのドライブ ~ 「南三陸さんさん商店街」に到着しました。

 南三陸さんさん商店街は2017年にオープンした飲食店や鮮魚店、土産店などが並ぶ商店街で、建築家・隈研吾氏が設計されたことでも有名ですね。

 中央にはフードコートがあり、テイクアウトで自由に飲食することができます。

 鮮魚が並ぶ魚屋さんが5軒あり、自分で好きな海鮮を選んで丼が作れるお店もあります。

 取れたての鮮魚、タラやヒラメがいっぱい入って1000円!
 帰り道だったら買ったのに~。

 商店街の片隅には「モアイ像」が!

 像は震災後にチリ・イースター島から南三陸町に寄贈されたもの。1960年三陸沿岸を襲ったチリ地震津波をきっかけに交流が続いているそうです。

 商店街に隣接しているのが「南三陸町震災復興祈念公園」。
「東日本大震災の犠牲者を悼み、甚大な被害の記憶と教訓を次の世代に受け継いでいく場」として、令和2年に開園しました。

 商店街からは「中橋」を渡って散策できるように繋がっています。木材をふんだんに使ったとてもモダンな中橋は、商店街と同じく隈研吾さんの設計で、使われているのは南三陸産の杉。

 南三陸旧防災対策庁舎は、震災当時のまま公園内に保存されています。

 東日本大震災によって犠牲になられた方々の名簿が収められている「名簿安置の碑」。
 遠くに見えるのは志津川湾。市街地に襲来した津波の高さは海抜16.5m。名簿安置の碑は海抜20mに設置されています。ここから防災庁舎に目を向けると、そこは安全な高さではなかったことがよくわかり、改めて津波の恐ろしさを感じました。

 

 沿道にはたくさんの桜の苗木が植樹されています。 いつの日か桜の名所となり、たくさんの人がお花見に訪れる場所になるといいなぁ~ 成長が楽しみです。

 ここから車は三陸道に乗り、気仙沼市大島へと向かいました。 続きは次回ご紹介させていただきますね。

 復興道路の整備も終わり、仙台-八戸間が全線開通し交通の便がとても良くなりました。仙台からレンタカーを借りて、雄大な三陸沿岸の景色を楽しみながらのドライブ~お勧めです。各地の観光協会等で自転車を借りてサイクリングもいいですね。三陸の海風を感じながら「宮城オルレ」や「みちのく潮風トレイル」などのトレッキングコースを歩くのも楽しそうです。
 連休には是非東北へ!三陸へ! 海と山に囲まれた豊かな自然を満喫してみてください。

 南三陸さんさん商店街
 https://www.sansan-minamisanriku.com/



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