おながわ教室便り
宮城県女川町の女川教室より 工房や街のことなど、女川情報を隔月でお届けします。バックナンバーはこちら
【2023年12月号】
11月でも異常なくらい暖かい日もあれば急に寒くなって雪がチラつき…
寒暖差が激しいこの頃です。女川は電車が1時間に1本という町なので交通手段がほぼ車。タイヤ交換の話題が出てくると冬を感じます。
最近は離島へ架かる橋の建設が進んでいます。(女川教室 阿部由妃乃)
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巨大なクレーンがやってきたのは10月下旬。
「海翔」という国内最大のものだそう。
女川町の離島の一つである出島(いずしま)と本土をつなげる橋「出島架橋」の設置のためです。
出島側、本土側、中央部分と3回に分けて移設作業をしていきます。
出島は人口が100人に満たない島ですが、沿岸漁業やカキ・ホタテなどの養殖が盛んで、また縄文遺跡などの文化財も多く歴史の島とも言われています。
本土からは約300m、20分ほど船に揺られると到着します。
橋がつながれば救急車も通れるし、もしもの原発事故や緊急時の避難路もできる。
橋の開通は島民の悲願であり、40年以上も待ち焦がれていたそう…
橋本体の組み立て工事は、水産加工会社が並ぶ女川港石浜の岸壁で行われました。
こちらの写真は今年6月のもの。
出島側、本土側の橋の移設作業は進んで、
11月中旬、いよいよ最終段階として中央のアーチ部分をつなげる時。
巨大クレーンがゆっくりゆっくり慎重に橋の中央部分を持ち上げました。
その重さは2500トン。
これを設置して出島と本土(尾浦地区)がつながります。
この日は防災無線でお知らせがあり、またパブリックビューイングが開かれるなど長年待ち望んだ人たちにとって歴史的な瞬間でした。
↓こちらから当日の様子がご覧いただけます。
女川町出島架橋工事WEB LIVE配信
今後道路の整備が進められて、開通予定は来年12月とのこと。
開通したらまたレポートします!