スペインタイルアート工房 東京・大阪・宮城女川

2024.10月 スペイン北部への旅
第2回 サモラ

サモラ (Zamora)

ブルゴスから西へ約200キロ強、人口約6万人の街です。

ブルゴスからバスで約3時間半。この街は多数のロマネスク教会があることで有名です。現地の観光マップにはモニュメントが60以上も掲載されており、とても全部見ることは不可能でした。 

大聖堂 (Catedral de Zamora)

12世紀に建てられて以降、何度も建て増しと改装が行われ、中央に鱗型の装飾付きドームがあるのが特徴です。美術館には15~16世紀の大きく鮮やかで保存状態がよい、フランドルのタペストリーコレクションがあることで知られています。

私の訪問目的はタペストリーの部屋の床タイルを見ることでした。床タイルは古いものではないような感じでしたが、今までみたことがないデザインばかりでした。

色鮮やかなタペストリー
床には沢山のマヨルカタイルがありました
床のタイル

18世紀の銀の祭壇 多くの人が足を止めて見ていました

ホテル

宿泊したホテルは15世紀に伯爵の館として建てられ、レルマと同様に現在は国営ホテルになっています。町の中心にあり観光には非常に便利でした。



ホテルの中には手描きの壺がいくつかあり、近づくと筆跡まではっきりと見えて、とても正確に描かれていました。

街なかのタイル

通りや広場の名称タイル。

オレンジと黒、2色の濃淡で描かれているのは初めて見ました。
なかなかシックな感じです。

一般の住宅の窓の下にタイルが貼られていました。
プリントタイルの様でしたが、窓ごとに模様が違っていました。


陶器工房 (TALLER DE CERAMICA) の看板

週末でお休みだったため中に入れず残念でしたが、ショーウィンドウの写真を撮りました。

左側の容器には「TE VERDE」(緑茶) の表示がありました
こちらはレストランの看板タイル

サモラの街の様子

沢山のロマネスクの教会がありましたが、訪問日が週末だったため、殆ど外観しか見ることができずとても残念でした。


街の中心、マヨール広場にあったサン・ファン教会
(Iglesia de San Juan de Puerta Nueva)





サンタ・マリア教会
(Iglesia de Santa María de la Horta)

サモラは「聖週間」に行われる宗教行事が有名で、独特な衣装に身を包んだ人達が練り歩きます。その像がマヨール広場にありました。


お城

石の橋 (Puente de Piedra) は修復中で通行禁止でした

街はドゥエロ川に面しています。この粉ひきの水車は現在使用されていませんが見学できます。水の勢いがすごく足元が怖かったです。

サモラは「銀の道」の巡礼路で、道路にホタテ貝マークがありました。宿泊したホテルの近くには巡礼宿があり、そこでも巡礼者を見かけました。
※銀の道はスペイン西部の北と南を結ぶルートの呼称です




こうのとりを見かけました

訪問した10/5(土)は偶然にも仮面のお祭り(El festival de la máscara)の日でした。


カラフルな衣装を着てグロテスクなマスクを付け、音がなる道具を手に持ったキャラクターたちが、音を鳴らしながらジャンプしたり、周りの人を追いかけたりしながら通りを歩いていました。
音で街を悪から浄化するらしく絶えず鳴っており、とても大きな音でびっくりしました。

バレンシア地方のお米料理 (パエリア) は非常に有名ですが、他の地方にもお米の郷土料理があるのを今回初めて知りました。

サモラご飯 (arroz a la Zamorana) です。
チョリソ、豚耳、豚足等が赤ピーマンと一緒に炊かれています。
苦手な食材が入っていましたが細かく刻まれていたためか気にならず、コリコリとした食感で美味しかったです。

第3回 トロへ