スペインタイルアート工房 東京・大阪・宮城女川

2024.10月 スペイン北部への旅
第4回 シウダー・ロドリゴ

シウダー・ロドリゴ (Ciudad Rodrigo)

サモラから南西へ約150キロ、人口約12000人の街です。サモラからバスで約2時間30分でした。

この街はポルトガルとの国境からわずか29㎞のところに位置し、レルマと同じくスペインで最も美しい村の一つに登録されています。



バスケスの家 (Casa de los Vázquez)

16世紀にバスケスによって建てられ、1923年に内装を改装、その際にタイル装飾が加えられました。外観は舟のような特徴的な形です。

1944年から郵便局として使われています。

入口を抜け階段を上ると小さい部屋があり、ここからタイルが始まります。床がクエンカタイル、壁が青一色のマヨルカタイルでした。



奥に進むと、中央に申請書類等を書く台があります。 日本の郵便局と同じですね。向かって左側が受付窓口です。 この部屋は床が前室と同じクエンカタイル、壁がマヨルカのタイル画になっています。



床のクエンカタイル
壁のマヨルカタイル 同じデザインはなく全て狩猟の絵

窓の下のマヨルカタイル
2階へ上る階段の壁面も狩猟の絵タイル
階段の下から立ち入り禁止になっていました
2階にも部屋がいくつかあるようで
タイル装飾もありそうですが、見られず残念でした


1階から階段を見上げると、裏側に凝った装飾が。

申請書類を書く部屋の右側に役職者の執務室のような部屋があり、ここにも沢山のタイル。

壁面はマヨルカのタイル画、床は大小のクエルダセカタイルの組み合わせ。この組み合わせ方は初めて見ました。

執務室のような部屋の壁面タイル

執務室のような部屋の暖炉のタイル。
もっと近くで撮りたかったのですが、入口に立ち入り禁止のテープが貼られており、頑張って拡大して撮るのが精一杯。

紺を基調としたタイル画が全体的に使われた郵便局で、とても落ち着いた印象を受けました。

しびん博物館(Museo del Orinal)


非常に珍しい博物館。27か国1300以上の器が展示されています


椅子型
陶器製だけがずらっと並んだコーナー

スペイン製

スペイン製
スペイン製

右側の花柄と同じ大皿とスープ皿(4枚)を持っていて、大事に使っているお気に入りでしたが、これを見て少し気分が下がりました。

スペイン製

側面に凹凸があるもの
ポルトガル製
ポルトガル製 コニンブリガ焼き
ミニチュア
なぜミニチュアが作られているのか、ミルク入れのようにも見えます

ホテル

宿泊したホテルは14世紀のお城を改装したもので、レルマやサモラと同様に国営ホテルになっています。

部屋のバルコニーにタイル装飾が。
プリントタイルのようでしたが、テンションが上がりました。



ホテルにあった少し古そうなお皿


ホテルにあった陶製の蠟燭台

街なかのタイル


薬屋さんのショーケース
薬屋さんのショーケース
薬屋さんのショーケース

お土産屋さんにあったお城の皿

街の様子


カテドラル


街は城壁で囲まれていて、歩くことができます
城壁の散歩道から見た風景

城壁内には貴族の館が沢山ありました。こちらも立派な紋章の館。

一般的に紋章は建物の正面入り口上についていることが多いですが、この街では角に傾いた形でつけられているものが見られました。落ちてきそうでびっくりしました。

2階と3階の間に帯状の装飾があり、その左右の角に紋章がつけられています。

こちらは4か所の角に紋章がついています。屋根の近くに左右2か所、半分の高さに左右2か所。



郵便局の建物もよく見たら、舟形の船首部分に紋章が付いていました。(1枚目の写真)
なぜこのような形になっているのかは分かりませんでした。