2024.10月 スペイン北部への旅
第5回 コインブラ(ポルトガル) 前編
コインブラ(ポルトガル) (Coimbra)
シウダー・ロドリゴから西へ約200キロ、バスで約3時間、人口約15万人の街で、リスボン、ポルトに続くポルトガル第三の都市です。
シウダーロドリゴからの直通バスがあり大変便利でしたが、1日1便しかありませんので同じルートで行かれる方はご注意ください。
サンタ・クララ旧修道院 (Convento de Santa Clara-a-Velha)
13世紀に設立。川の近くに位置し、何度も洪水の被害にあったため、現在は新修道院 (17世紀に移動) が丘の上に建っています。
長い間廃墟となっていましたが、段々と整備が進められ、現在は美術館や廃墟が見学できるようになっています。
廃墟のため内部には何もありませんが、あちこちにクエンカタイルの断片が見られました。昔はかなり鮮やかだったと推察されます。
左のタイルはトロの修道院と同じデザインでした。
正方形の跡が沢山確認できますが、それぞれ全てにタイルが貼られていたと思われます。
正方形の部分、残されているタイルのアップ
旧コインブラ大学 (Velha Universidade)
14世紀に設立されたポルトガル最古の大学で、現在は世界遺産に登録されています。
主な見どころとして、図書館、礼拝堂、帽子の間があります。図書館は絢爛豪華な場所で金箔塗りの本棚等があり、写真撮影は禁止でした。図書館にタイルはありませんでしたが見学コースのあちこちにアズレージョがありました。
シーズンオフでもかなりの混雑でしたので、予め日本で時間指定の
オンラインチケットを購入しておくことをお薦めします。
あまり大きくない礼拝堂でしたが、入口をはいると正面に祭壇があり、左右の壁は上から下まで17世紀のアズレージョで覆われていました。見学者で一杯で、祭壇前の椅子は満席で立って見ている人も多数いました。
学位授与の儀式等に使用されていた「帽子の間」。金と銀の装飾天井も見事です。
壁の上部には歴代のポルトガルの国王の肖像があり、その下にアズレージョがあります。
新大聖堂 (Sé Nova)
新といっても16世紀に建てられています。
手描きでなく工業製品のようでしたが、とても可愛いタイルで色使いが新鮮でした。