スペインタイルアート工房 東京・大阪・宮城女川

2024.10月 スペイン北部への旅
第8回 ポルト(ポルトガル) 前編

ポルト(ポルトガル) (Porto)

コインブラから北へ約120キロ、人口約23万人の街。コインブラからバスで約1時間30分でした。
ポルトガル第二の都市でポルトワイン (ポートワイン) が世界的に有名です。

バンコ デ マテリアイス (Banco de Materiais)

ポルトの解体・劣化した建造物等のタイルや装飾を保存管理している場所です。

18世紀に貴族の館として建てられた所に展示されています。





棚にずらっと、タイルが展示されていて圧巻です
展示されているタイルは
マヨルカ (手書き&プリント)、立体、クエンカなど様々でした


組タイルには以前の所在地等、情報の説明書きがありました

右下の頭に花飾り?を付けた男性のタイルが気になります

立体の黄色のタイル画が優しい感じで素敵でした

カルモ教会 (Igreja do Carmo)

2つの教会が隣り合わせに建てられています。
左側が17世紀に建てられたカルメル教会 (Igreja dos Carmelitas)、 右側が18世紀に建てられたカルモ教会 (Igreja do Carmo)。
2つの教会の間に白い枠の窓が2つあるのがわかりますか?

こちらは通称「隠された家 (Casa Escondida)」と呼ばれていて、2つの教会が並んで建築する許可を得るために、苦肉の策で間に狭い家が建てられたそうです。隠された家を見学しましたが、2階が寝室と書斎、3階が居間、4階が台所と食堂になっており、2人位なら十分住めそうでした。実際に人も住んでいたとのこと。(撮影禁止でした)

カルモ教会の向かって右側の壁面に1912年に追加された見事なアズレージョがあります。ガイドブック等で見るより青が薄くぼんやりとした印象でしたが、タイル画全体に白い細かい網目のネットがかけられていて、そのために白っぽく見えていました。交通量が多い広場&通りにあるので保護のためでしょうか。
近づいて網の下のタイル画を見ると、実際はもっと青かったです。

ソアーレス・ドス・レイス国立美術館
(Museu Nacional Soares dos Reis)

19世紀のポルトガルを代表する彫刻家の名前が付いた総合美術館。18世紀の宮殿内に開設された、ポルトガルで最も歴史のある美術館です。

中庭に美しいアズレージョがありました

コングレガドス教会 (Igreja dos Congregados)

アズレージョ装飾で有名なサン・ベント駅の近くにあります。閉まっていて中には入れませんでした。

サント・イルデフォンソ教会 (Igreja de S.Ildefonso)

建物正面は1932年制作の約1万枚のアズレージョで飾られています。内部にアズレージョ装飾はありませんでした。





アルマス教会 (Capela das Almas)

正面と向かって右側の2面全体が、1929年制作の約16000枚のアズレージョで飾られています。外壁にアズレージョがある教会では最も青が鮮やかで、ショッピングの目抜き通りの交差点に位置することもあり、見学者でごった返していました。








内部にもアズレージョがありました

第9回 ポルト後編へ