スペインタイルアート工房 東京・大阪・宮城女川

2024.10月 スペイン北部への旅
第9回 ポルト(ポルトガル) 後編

フラデロス教会 (Capela de Fradelos)

この教会のアズレージョは、サン・ベント鉄道駅のアズレージョをデザインしたジョルジュ・コラコが担当しています。(サン・ベント駅のアズレージョは有名で、ガイドブックにもよく掲載されているので今回は紹介しません)


住宅街にあるからか観光客がおらず静かに見学できました。アルマス教会から徒歩数分の場所にあるので、時間があれば是非訪問をお薦めします。

前面だけでなく側面などにもタイルがありました


内部には鮮やかな黄色が使われているアズレージョが。
他では見かけない色使いでした


大聖堂 (Sé)

12世紀に丘の上に建てられた要塞兼務の聖堂。

大聖堂前の広場にはペウリーニョと呼ばれる円柱があります。
かつて見せしめの為に罪人を吊るしたと言われています。

1階の回廊には18世紀の鮮やかなアズレージョがあります

2階の壁面にあったアズレージョ

狩りの様子には空想上の動物等が描かれていて興味深かったです

内部にあったアズレージョ

街なかのタイル

この鮮やかなタイルはポルトガルを代表するアーティスト、ジョアナ・ヴァスコンセロスのデザインです。

幅20メートル、8000枚の手描きタイル。2017年にお披露目されました。

酒屋さんのタイル
葡萄は立体、水色の背景は淡いぼかしのようになっています
ワーグナーとベートベンのタイル
建物や場所との因果関係は不明です

スターバックスの建物。遠くから見ると無地のようでしたが、近くで見ると薄グレーっぽいアズレージョでした。



建物3階の屋根下部分に背景が濃い青のタイルがあり、くっきりとして見えました。




こちらも一見無地のように見えますが、アズレージョがありました。


こちらは古そうで使われてないような建物でしたが、近づくと驚くほどに綺麗な立体のタイルがありました。




こちらは新しそうな建物で、扉と窓枠が水色単色で囲まれており、同じトーンのアズレージョが貼られていました。




宿泊したホテルの窓から見えた一般の住宅。左から2番目の家のアズレージョが茶系で渋い色合いでした。




背景が薄い水色のアズレージョ
薄紫 (ピンク?) と緑のモダンな色使い



この建物には誰も住んでいないようですが、タイルだけが鮮やかに残っています。




バンコ デ マテリアイスで同じデザインを見ました



ホテルになっている建物

タイルの組み方で、無地と柄物タイルが交互になっているように見えます。

無地部分はべた塗りではなく、ぼかしの様になっていて優し気な印象を与えます。

こちらはよく見ると上の建物と同じタイルを使用しています。並べ方を変えるだけでこんなに雰囲気が変わります。




黄色の立体のタイル


街の様子

ポルトは坂の街です。下ってのぼってV字のようになっているのがわかりますか? 突き当りに見えるのがクレリゴス教会と塔です。




大聖堂の丘の上の広場から撮影した家並み

有名なドン・ルイス1世橋。パリのエッフェル塔を建てたエッフェルの弟子により建設。上がメトロと歩道、下が車道と歩道です。
この場所が1番の観光名所とも言われていますが、残念ながらこの日は終日雨で暗い写真になりました。

橋を渡るとポートワインのワイナリーが並んでいて、見学や試飲ができます。



川沿いに建つ、お洒落な建物のマクドナルド

バカリャウ・ア・ブラーシュ (BACALHAU À BRÁS)

干し鱈 (バカリャウ) を使った最もポピュラーな家庭料理で、干し鱈の細切り、薄く刻んで揚げたジャガイモ、玉ねぎ、卵を加えて炒める素朴な料理です。
揚げたジャガイモを更にまた油で炒めるので重そうに感じましたが、なかなか美味しくぱくぱくと食が進みました。日本人の口に合うと思います。 しかしながら、このお皿は深皿で量が多く残念ながら食べきれませんでした。

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