今回は私の旅のお伴、スケッチ道具についてご紹介します。
旅にいつも持って行くのは主に次のとおり。
1.スケッチブック(15x20cmくらいか、それ以下のもの)
2.デッサン用鉛筆&練り消しゴム
3.ドローイングペン&インク
4.水彩絵具一式
旅先で持ち歩くには一見大掛かりですが、意外にコンパクトにまとまります。
特に優れモノなのが「水彩絵具」です。バレンシア留学時代に画材屋で買ったもので、商品名は「ヴァン・ゴッホ」。
なんかそれだけで上手く描けそうな錯覚に陥ります。
シリーズで「レンブラント」とかもあったと思います。こっちの方がグレードが上だと思いますが、ビンボー学生の私には買えませんでした…。
さて、この缶ペン状のスリムボディは蓋が二重になっていて、写真のように上下に開くようになっています。
中の顔料はキューブ状の固形タイプで、いくつでも必要な色を買い足すことができます。私は基本の色にオリーブ色などの緑系や水色を追加で入れました。まだあと一列分追加できますが、これだけの色があれば十分。どんな色でも作れます。パレット部分も意外と広いので、混色する時など、とっても使い勝手がよく、かれこれ10年位愛用しています。
ひとり旅の場合は気分の趣くまま、素敵な風景に出会ったらだいたいそこでスケッチを始めます。手順としては、まずある程度のラフスケッチを鉛筆でします。次に鉛筆の上からペン描きをします。このペンはカリグラフィやコミック画を描くのと同じで、インクをペン先にふくませて描くものです。
腕が未熟な私は、だいたいここまでで1時間位かかってしまうので(冬場は30分もじっとしてたら凍えてしまうのでささっと済ませて即退散。)残りはデジカメで同じアングルから写真を撮り、その日のうちに宿で仕上げの水彩絵付けをします。よっぽど酔っぱらってない限り?当日仕上げた方がいい絵が描けるような気がします。
こうして出来た「旅先のスケッチ」の中で、気に入ったものは写真のようにタイル画にすることもあります。
タイル用の絵付け専用「先細筆」をさらに細くカットした「極細筆」を使えば、ペン画に近い細さで線を描くことができます。
写真左が通常のもの、右がミニチュア絵付け講習用に毛先を更にカットした極細のもの。
でも、上手く描くにはちょっとしたコツがいるので、慣れるまでは練習が必要です。
皆さんも、時間に余裕のある旅をした時は、ちょっと立ち止まって素敵な風景をスケッチしてみてはいかがですか?<KY>