東日本大震災からもうすぐ2年。私の住む地域では「まもなく関東大震災がくる」と言われて早何十年と経ちますが、防災の意識が薄いのが現状でした。
東日本大震災後はいろいろと考えるようになりましたが、その中でハマって今でも実験?を続けているものが「お湯だけ調理」。今回の記事はお米やパスタをお湯で戻して食べる実験のお話です。
ただし被災にはいろいろな形があるので参考にはならないかもしれません。防災の話とは離れて「こういうことができるよ」という一つの話としてお読みいただければと思います。
★お湯
電気かガスが生きていればそれらを、ダメならカセットコンロやキャンプ用ガソリンバーナー、七輪や焚火などで湯を沸かします。
★水
水道が生きていれば使いますが、基本は備蓄のペットボトル水です。
★容器
最近流行りの保温式弁当箱を使います。30分以内で調理できるもの(米や麦以外)はコップなどでも可。
「保温式弁当箱」ですが、私の使っているものはサーモスの「真空断熱フードコンテナー」です。タイガーや象印などからもいろいろと出ていますが、汁が漏れなくて「お昼になっても熱々!」というものなら何でも大丈夫です。
パスタなどはコップでも大丈夫。ただし皿などでフタをし、熱が逃げないようタオルなどで全体をくるみます。魔法瓶式や二重壁構造になっているフタつきマグカップがあると、フタの周りをくるむだけなので便利です。
それでは調理法です。といってもお湯を入れるだけですが…
*写真のフードコンテナーは0.38Lです
米(おかゆ)
通常の調理法
1 容器に熱湯をたっぷり入れて温まったら捨てます。
2 米を大さじ3杯と塩少々を入れて熱湯を9分目までそそぎスプーンなどで軽くかき混ぜ、フタをします。
3 2分経ったらフタを開けて固まり感がなくなるまでかき混ぜます。あとはフタをして待つだけ。混ぜないと出来上がりに芯が残ります。
*米の種類にもよりますが、うるち米なら2時間、もち米なら3時間経てばおかゆになります。
*写真ではタイもち米大さじ2、十穀小さじ1、キヌア小さじ1、ハトムギシリアル適量、塩少々を入れています。全体で大さじ3〜4杯くらいになるように調整します。お好みで。
*米は洗わなくてOK。気になるなら洗うか無洗米を使います。
水を節約する時の調理法
1 容器に熱湯を少しいれてぐるぐる回し内部をあたためます。湯は捨てずに何かに再利用するか飲んじゃいます。
2 100度までOKのジップバッグに材料を入れて熱湯を9分目までそそぎ軽くかき混ぜ、ジップをとじてフタをします。
3 2分経ったらフタとジップを開けて固まり感がなくなるまでかき混ぜます。またジップを閉じてフタをし2〜3時間待ちます。
*この方法は容器が汚れないので毎回洗う必要がありません。
*ジップバッグのままでも食べられますが、紙皿などに移すと食べやすいです。
米(おかゆ)以外では以下のものを過去に実験しました。今回はパスタとクスクスをフードコンテナーで戻す写真を載せますが、小麦以外は上に書いたように蓋付きマグカップで戻ります。
・パスタ
・クスクス
・うどん
・フォー・米麺
・ニョッキ
・小麦
・インスタントラーメン、パスタ、フォー(煮る用)
パスタ
容器に入れる関係上、ショートパスタが便利です。ロングパスタは折って投入。容器に半分弱入れ、熱湯はフタに干渉しない所まで入れます。パッケージ記載のゆで時間×2でゆであがりますが、途中でフタをあけて一度上下を入れ替えるとより良いです。水を節約する必要がある時は、湯は捨てずにスープの素やコンソメを入れてスープパスタにします。
クスクス
写真は大さじ4杯。2倍弱の湯を入れ、右の写真は2分後。ふっくらと出来上がっているように見えますが、底のほうは水浸しなのでかき混ぜます。フタをしてさらに数分待って出来上がり。
うどん
ロングパスタと同じく折って入れ、ゆで時間×2。途中で一度混ぜます。ただ水洗いしないとぬめるし、湯も塩っ気が多すぎるので、このままめんつゆ投入とはいかないでしょう…
フォー・米麺
フォーが浸る程度の熱湯をいれてゆで時間×2。途中で一度混ぜます。フォーによっては薬品的な臭みがあるので一度湯を捨て、スープ用に別の湯が必要です。臭みがなければ鶏ガラスープの素などを入れてそのまま食べられます。
ニョッキ
ニョッキが浸る+αの熱湯でゆで時間×3。ただニョッキ自体が冷えているので湯がすぐにぬるくなるし、フォーのように薬品的な臭みがある場合があります。水に余裕がある時はゆで時間×1で一度湯を捨て、もう一度熱湯を注いでゆで時間×2とすればモチモチになります。
小麦 (ファッロ。輸入食品屋さんで売られています)
パスタと同じようにゆで時間×2で調理できましたが、これだけで食べるものではないですよね… ゆで時間も長いので、米かゆ用の雑穀にしちゃってます。
インスタントラーメン、パスタ、フォー(煮る用)
もともとお湯を入れるだけの商品もありますが、実験したのは鍋で煮る用のインスタント麺です。フードコンテナーには入らないので直径14cmほどのキャンプ用鍋で調理してみました。鍋が大きすぎると熱効率が悪いので麺が入るギリギリがお勧めです。もちろんドンブリでもOKですが、フタをして。周りはタオルでくるみます。大きい麺は崩して入れます。これらも基本ゆで時間×2で出来上がります。
それぞれ容器を汚したくない時はジップバッグやラップを使います。おかゆは普通におかゆなので、日常食としていけますよ。
以上、ここ2年間の成果でした。<RK>
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