パピルス用に作るタイルのフレームも、今回で最終回です。
粘土で作ったフレームや小物を素焼きし終えたところから。
フレームには透明釉薬を塗りました。(白い色の部分。焼くと透明になります)
魚と蓮は青系の釉薬を適当に。
この小物類はフレームの上に乗せただけで、接着はしていません。
焼き上がり。フレームに塗った透明釉薬が溶けて、
小物の多くは接着されました。
多くは、というのは下の写真のように
透明釉薬の力だけではくっつかないものもあること。
そもそもフレームの表面は凸凹で
小物自体も裏面が真っ平らではないので接着面積が足りません。
ちょっと触るだけで取れてしまうものもあり。
これは接着剤で付けます。
この「釉薬を接着剤代わりに使う方法」は単なる手抜きで
接着できない小物があることも想定済みでしたが、
別の部分で失敗があったので、皆さんにはお勧めしません。
それは窯に入れるため、小物を乗せたフレームを移動させる時に
小物が滑って、ずれてしまうこと。
最後は窯に詰めた状態で調整しましたが、それも少しの振動で動いてしまいました。
地震が起きないよう祈りながら焼きました。
さて焼きあがったのでフレーム加工です。
まずはパピルスを透明の袋に入れます。これは埃などから保護するため。
袋は口側を1cmほど残して切ります。
残した1cmを裏に折って、透明テープで止めます。
この部分は、出来上がった時にフレームの枠内に収まる場所。
フレーム枠内に見える部分に貼ると、パピルスが光に透けた時に見えてしまいます。
出来上がったタイルの外枠を直接シャーペンで紙に写します。
穴も忘れずに転写。
写した外枠から一回り小さい枠を書きます。
この一回り小さい枠の大きさで、PPシートをカットします。
今回使ったPPシートはダイソーで買ったこれ。
別に何でも良いのです、色付きでも、プラ板でも、紙でも木でも。
私はタイル同士の隙間からPPシートが見えた時に目立たないよう、透明を選びました。
穴はタイルを置いて、再度位置を確認してから開けます。
私はドリルを使いましたが、目打ちやキリ、コンパスの針でも大丈夫です。
PPシートの上にパピルスとタイルを仮乗せします。
パピルスを動かさないようにタイルだけ外し、まずパピルスを透明テープでPPシートに留めます。
もちろんテープはタイルに隠れる位置に。
さらに周囲に両面テープを貼っていきます。
タイルの裏側は完全な平面ではないので、肉厚の両面テープを使います。
裏から見たところ。
人にあげるならPPシートは不透明の方が綺麗ですね。
紐をつけて出来上がり！
5枚のパピルス用フレームの完成まで、1年半かかりました…＜RK＞
