クロゼットの取っ手(ノブ)を作っています。
といっても試作が完成したところで満足してしまい、制作はストップ。
本番に取りかかってからブログを書くつもりでしたが、いつになるか分からないので試作の段階ですがご紹介します。
こちらは成型して乾かし中の粘土。
花型や六角形は料理の抜き型で抜き、ネジ用の土台を別に作ってくっつけています。
取っ手を作るにあたり最大の問題はネジ用の土台をどう作るか。
土台の大きさを揃えるため、型で作ることは決めていました。しかし取っ手も土台もネジ穴も一度で型取れるよう試行錯誤するも失敗。結局土台のみ型取りし、ネジ穴は手作業で開けることに。一気に型取りできれば楽だと思ったのですが残念。
メインの部分は既に書きましたが市販の型を使っています。これと土台を溶いた粘土でくっつけます。
乾かして素焼きが終わると真っ白になる土です。土台が取れないか心配でしたが無事に焼き上がりました。
左側の裏返った取っ手にご注目。土台にネジを受けるパーツが入るか試しているところです。絵付けも全て終わって焼き上がってから、接着剤で取り付けます。
穴が小さいとネジが入らないし、大きいと接着剤との隙間が多く接着力が弱くなるため、いちばん大事な部分です。
出来上がるとこんな感じになります。扉の厚みに合わせて長さの違うネジを使います。
こちらは絵付け中の取っ手たち。
焼き上がったところ。
取っ手と土台が別になっているバージョンも作りました。別々に絵付けして、焼き上がってから接着剤で合体させます。
こちらのほうが作るのは楽ですが、実際に使って土台がもげないか心配。
絵付けも終わって焼き上がったところ。
取っ手は頻繁に触るものなので、なるべく全体に釉薬を塗り汚れにくくします。裏側にも釉がかかるので、浮かせて焼くことになります。
左から1、2、4番目は一体型なので、棒状のステルツにネジ穴部分を差して焼きます。右端は土台パーツで、こちらも棒にネジ穴を差しています。もちろんネジ穴には釉は塗りません。
真ん中は取っ手本体のみですが、裏にも釉掛けしているのでステルツに乗せて焼きます。
*ステルツは作品が窯の棚板に直接触れないようにする焼成道具です
ネジ土台が別のものと一体型、それぞれクロゼットにセットして耐久テスト中です。かれこれ半年、毎日使っていますが今のところどちらも問題無し。
土台が別のバージョンも一体型と同じ耐久性があるなら、取っ手部分を立体やアンバランスな形にしても良さそうです。
さて… 本番を作るのはいつになるのでしょうね? <RK>