以前からやってみたいなー、と思っていた手作りロウ引き紙。やっと作ってみることができました。
ロウ引き紙は皆さんご存知の通り、蝋の染みこんだ紙で、普通の紙より透けて丈夫。なによりアンティークっぽい質感が素敵ですよね。市販のものもとても可愛いですが、自分の好きな紙で作る事ができると嬉しいですよね。
ご存知の方も多いと思いますが、今回はその作り方をアップしますね。(もっと良いやり方があると思いますが…)
まず道具と材料を準備します。左からクッキングシート、今回ワックスペーパーにする封筒とローソク、ピンセット、アイロン、そしてアイロン台。封筒は柄の無いものですが、淋しいので鳥のスタンプを押してみました。アイロンは普通のアイロンで良いのですが、写真にのものは私が手芸用に使っている、祖母の形見のコテアイロンでスチームはありません。アイロン台はロウが付くかもしれないので、いらない布や100円ショップで買えるアイロンシートを引いたほうが良いと思います。
まずはクッキングシートを二つ折りにしてアイロン台の上へ。間に紙とロウを挟みます。
ロウが溶けたら一度クッキングシートを開き、ローソクの芯をピンセットで取り除きます。ロウが足りなければさらに投入。
引き続きアイロン掛けをして、こんな感じに染み染みにさせます。
このままでは乾くと表面にロウがべったり見えるし、封筒内部もロウでザラザラ。そこで余分なロウは他の紙へ吸わせます。写真では今回ロウ引きしたい封筒を、他の封筒で上下から挟んでいます。この上下に挟んだ封筒は次回ロウ引きして完成させますが、いらない紙で挟んでももちろんOK。ただしグラフィックの多い雑誌など、ツルツルした紙だとロウを吸わないので、注意してくださいね。
クッキングシートが透けている部分は、ロウが余分な部分。これがなくなるまで他の紙に吸わせます。
他の紙でもやってみました。これは薄い画用紙にインクジェットプリンタで、スペイン旅行で撮った写真を印刷したものです。A4いっぱいに縦長に加工した写真を12枚。普通紙に印刷する設定でやったら、なんだか薄々に。
ところがロウ引きすると、淡かったプリントがくっきり鮮やかになりました! 黒や空の青が全然違います。なんか嬉しい!
今回ロウ引きした紙類は以下の通り。千代紙にもやってみました。味わいがどうの、というよりも、白い裏側に表の色が透けてより鮮やかになったのがびっくり。写真の千代紙で丸くカットしてあるものは、実は裏側なんです。
布にもやってみました(封筒の上に乗っています)。タグの一部に使えそう。スペインの写真たちは上に穴を開けてしおりになりました。薄い画用紙だったので、ロウ引きしてもペラペラ。もう少し厚い紙で作れば良かったけど、薄いほうが本に挟みやすいかな? こんなに使いませんけどね・・・
アイロンをひたすらかけるだけで素敵なものが出来ちゃうなんて、とてもお手軽ですよね。なんだかストレス解消にもなって楽しかったです!<RK>