写真洗浄ボランティア

今回は私が通っている仙台の写真洗浄ボランティアについて書きたいと思います。
東日本大震災の津波によって流されてしまった個人の写真やアルバム、その他物品などをきれいに洗って持ち主の元へお返しする、というのが主な目的です。
まずはどんな場所で作業しているかというと……。

1_2
元は剣道場だったプレハブ小屋です。所有者さんのご好意によって無償で貸していただいている場所です。使えるものは最大限に利用しての作業です。

2
こちらは大量のネガや大判の写真などを洗浄した後、乾燥させるために吊るしているところ。
写真のカーテン(のれん?)のような感じで、至る所に吊るしてあります。

3
こちらは乾燥室。もちろん手作りです。主にL版や通常サイズの洗浄後の写真が
乾かされています。湿度はだいたい30%位に保たれています。

4
こちらは洗浄には欠かせない筆の数々。洗浄後は写真のインクなどがべったり付着してしまうため、一晩石鹸水に浸しておきます。それでもベタついてる筆はオイルクリーナーの力を借りて汚れを落とします。

5
こちらが活動団体名「おもいでかえる」のロゴ。被災された方へひとつでも多くの思い出が返りますように、との願いが込められています。

6
私もこのロゴをタイルで作ってみました。マグネットタイルとして、ホワイトボードで活用していただいています。

7_2
ついでにスリッパ入れもリサイクル段ボール製のかえるちゃんで作ってみました。
すでにボロボロになっているのでまた作り直さなくちゃ….
主に地元の方々が中心に継続して行っているボランティア。それでも多い時は40名くらいの方が県外から来ています。震災後1年半が経過した今もなお、活動が続いていることと、震災を忘れずにいる人がこれだけ沢山いる、ということはすばらしい事だと思います。何より地元の継続の方々は、何らかの形で被災している方々ばかり。本当にいつも頭が下がります。
遠方まで足を運べない方でも、この震災の痛みを忘れる事なく心に刻んでいるだけでも意味があると思いますので、このブログを読んであの時の記憶が蘇った方は
ぜひとも忘れずに心に留めておいてもらえるとうれしいです。<KY>

スペインタイルアート工房HP

タイトルとURLをコピーしました