フェズのプチホテル「リヤド」

前回に続き、モロッコのフェズについて書きたいと思います。

今回は宿泊した宿について。

モロッコでは今は住まわれなくなった中庭や噴水付きの一軒家を改装して、小規模で家族経営しているプチホテルを「リヤド(Riad)」と呼びます。どのリヤドもだいたい10室以下という所が多いようです。

私が泊まった宿は8室しかありませんでした。

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外は何の飾り気もないフツーの石壁。でも一歩扉の中に入るとビックリ!

4階建て+屋上付きの開放的な吹き抜けが現れました。建物の中央が中庭(パティオ)、スペインのアンダルシア地方によく見かける伝統的な建築様式です。

そしてこの中庭の壁も柱も床も噴水も、すべてモザイクタイルのオンパレード。

なんとゴージャスなんでしょう。内装もすべてオーナーが修復したとのこと。

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家庭的な小規模経営のためか、チェックインの手続き中にオーナーがミントティーとモロッコ菓子を持って来てくれそのまま隣に座り、なんとなくそのままずるずるとおしゃべりティータイムに…。ちなみに会話は英語。私のいい加減な英語でよく通じたものです。必死に英語をしゃべったのでモロッコ菓子を食べ損ねました…。

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ではリヤドをひと通りご紹介しましょう。

チェックインが1階中庭ラウンジ、私の部屋は2階、そして3階、4階と上って屋上まで上がってみました。急階段です。もちろんエレベーターはありません。スーツケース持って4階の部屋まで上がるのは大変だな、こりゃ。

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まずは2階にある私の部屋。

部屋自体は決して広くないのですが、またまた総タイル張りです。なんとバスルームはミント色。こんなバスルームは人生初です。

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こちらは3階にあるシーティングエリア。フリースペースです。このスペースは各フロアにあり、本や雑誌が置いてあります。こちらももちろん総タイル張り。ソファーやクッションの布地も素敵なデザインですね。

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こちらは4階から1階ラウンジを見下ろした様子。床が星形にデザインされてます。

私がチェックインした時はオーナーがこの4階から1階の私に挨拶。吹き抜けなので声も良く通ります。用がある時は呼び鈴とかよりも叫んだ方が遥かに早いということが、3日間の滞在で良くわかりました(笑)。

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屋上からはフェズの旧市街の様子が垣間みられます。フェズ旧市街は迷路で有名な街。細い路地がいくつも入り組んでいて、目印や看板がなければどの道も同じに見え、方向感覚を失います。そして迷子になります。

ホント泣き入ります….。その時は近くにいる子供にナビしてもらってチップを払いましょう。私も一度だけ子供にヘルプを求めました…。

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こちらはある日の夕食。「モロッコサラダ」です。これで1人前。8皿くらいありますが、しつこいようですが、これでひとり分です。絶対食べられないと思ったけど、野菜や豆などヘルシーで味付けもあっさりなので、完食してしまいました。自分の胃袋の大きさにも驚きましたが、とにかく美味しかった!オーナーのお母さんが作っているのですが、まさにモロッコの家庭料理といった感じでした。

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リヤドは1泊朝食付がほとんど。夕食は別料金ですが、私は滞在中すべてこのリヤドで夕食を食べました。こんなに素敵な宿に泊まって1泊朝食付で40ユーロ。日本円で約5000円くらい。オーナー夫婦も親切で、宿泊者同士も毎日同じ顔ぶれだったのでフレンドリーになって、ひとり旅の私も退屈することがありませんでした。

もしモロッコに行く機会があれば、ぜひアットホームなリヤドに泊まってみてください。オススメです!

ただし、外を出歩く時は、必ず宿までの詳細な地図を書いてもらいましょう。

そうしないと帰って来られなくなります。書いてもらっても迷子になる人(私)もいますけどね…。<KY>

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