今回も2部屋めのリフォーム、続きです。
一室まるごとリフォームするときは、天井→壁→床、というように上から下へ作業を進めるのが個人的にはやりやすいです。壁が一通り出来上がったので、今回は建具。この部屋は窓とドアが二箇所ずつ、さらに押し入れもあります。前回までに窓枠と部屋側のドアを塗りおえました。
前回の記事で書きましたが、圧迫感が気になる青一色のドアに模様を入れることにしました。といっても、客間なので控えめに… その模様を考えます。タイルの幾何学模様デザインを考える時と同じように、マス目のある紙にデッサンを描いていき、ペンで清書。写真左が最初のデザインで、これを元に中央、右の2つのデザインを作りました。
まず廊下側のドアから作業します。使うデザインは中央のもの。これをベニヤ板を4枚重ねにした上に貼り、糸鋸でくり抜きます(2枚のドアにそれぞれ2枚ずつ使用)。写真は左から、ベニヤにデザインを貼ったもの、くり抜き上がったもの、デザインをはがしたもの。角にヤスリがけして怪我をしない程度の滑らかさにします。
これをドアの上下にバランスを見てボンドで貼り付けます。ドアは先にニスをヤスリで落としておきます。そして塗装。白で塗ったのでわかりにくいですが、右の写真が出来上がりです。はじめはモールディング(額縁飾り)を買って貼るつもりだったのが、気に入ったものが見つからずにオリジナルになったわけですが、「ちょっぴり手が込んでいるけど、そんなに目立たないドア」ができて満足です。
ドアの部屋側(青で塗ったドア)は、ステンシルにしました。上掲デザインの右側のものを使用します。2種類の大きさのものを作りました。これも適当にバランスを見てシートをドアに貼り付け、部屋の壁で使用した白をペンキ用ローラーで塗っていきます。ぶっつけ本番でやったので、最初の1つがちょっと濃くなりすぎましたが、手作りのご愛敬ということで気にしない。
さて襖戸です。
押し入れは戸を外して使っていたので、押し入れの奥に置いといた襖戸を出したところ、所々破れていた上に桟もガクガクしていました。貼り直すのが一番良かったのですが、母が桟を釘で打ち付けてしまって取り外すのが大変になっていたため、破れ穴は紙を貼ったりパテを埋めたりして平にし、直接ペンキを塗ることに。
取っ手は四角から丸に変えたのですが、中の木を削らないと入らず、ひたすら彫刻刀で彫りました…
写真左から「元の襖戸」「桟を塗っているところ」「表面を塗って乾かし中(黄色いところはパテ)」です。
塗り終わったら真っ白すぎが気になるし、ステンシルもドアだけじゃもったいないので、襖もステンシルすることに。今度は菱形でなく正方形に置いて横に並べました。計算していたかのようにバッチリ収まりました(自画自賛です…)。
リフォーム記事を書き始めてから生徒さんに「記事読みました、私にも出来るかな、やってみたいな〜!」などとお声をかけていただき有り難く思っています。少しでも「ものづくり」の刺激になっていたら嬉しいです!<RK>
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