スペインとフランスバスクへ〜バイヨンヌ4日目、5日目

今日はバイヨンヌ4日目。こちらに来てからずっと楽しみにしていたチョコレートフェアの日です。

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このポスターが街のいたるところに貼ってあり、どんなお祭りがあるのかとワクワクしていたのでした。朝チョコ通り(通称)に行ってみるとまだ準備中。早すぎたようです…。時間つぶしでカテドラルに行ってみると、回廊でアートイベントをやっていました。聖堂も美しかったですが、回廊もまた素敵。芝生に生えてるお花はなんと陶器。女性アーティストの作品でした。太陽に照らされてお花も芝生もとっても色鮮やかに輝いていましたよ。

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さて街に戻ってみると。朝からは想像がつかないほどの人で溢れていました。

チョコ通りでは子供にチョコレート作りの体験をさせている店やチョコのオブジェを披露している店など様々なイベントで盛り上がっています。

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こちらは実演試食をさせてくれる店。

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こちらはチョコファウンテンで試食させてくれる店。

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どの店もショコラティエが店の外でパフォーマンスをしてくれて、子供も大人もみんな楽しそうでした。

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私もたくさんのチョコを試食させてもらいましたよ~。幸せ!!

さて、午後はラリューヌ山へ向かいます。

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ラリューヌ山はミシュラン観光ガイドの3つ星にも選ばれるほど、頂上からのパノラマが美しい山です。頂上はスペインとフランスのちょうど国境あたりに位置し、バスク湾(ビスケー湾)が広がる大西洋とピレネーの山々を一望できる絶景スポットなのです。標高は905m。

バイヨンヌからまずはバスでサンジャンドリュズへ。2日目にも訪れたリゾート地ですね。ここでバスを乗り換えて山の麓まで行き、そこから登山列車で山の頂まで一気に登ります。歩きで登ることもできますが、本格登山の装備が必要とのこと、ポシェットひとつの身軽な格好の私は迷わず列車で行くことにしました。

しかしーーー。列車の発着駅に着くと、なんと長蛇の列。ここまで乗ってきたバスの運転手さん曰く、「今日は天気も良くて人が多いから待っても列車に乗れない、乗れたとしても帰りの(リュズまでの)最終バスに間に合わないかもしれないよ」とのこと。「もし良ければこの先の終点のサラ村まで行かない?自然豊かで素敵な村よ。もちろんここで降りても良いけどどうする?」うーむ。「ではサラ村まで乗って行きます」と乗客全員が同意してサラ村へ行くことになりました。

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ということでバスはどんどん山奥へ入って行くこと30分。終点のサラ村へ到着です。サラ村は「フランスの美しい村」に登録されている、小さな小さな村です。そしてここは自然によって侵食された先史時代の巨大洞窟が保存されてる場所でした。

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成り立ちが未だ解明されていない、世界でも考古学的に貴重な洞窟とのこと。しかもガイド付きのツアーじゃないと入れません。今日はフランス語のガイドしかないけど良い?と聞かれたけど、うーむ。仕方ない。「スペイン語のパンフレットがあるから、それを見ながら行くと良いよ。」と説明してくれたので、パンフを貰って待ち時間に予習しました。お陰で大体の概要は分かりました。が。約1時間のフランス語のガイドツアーは何を言っているのかさっぱり理解できませんでした。。。それでも大自然の威力によってできた大きな鍾乳洞や山からの湧き水が長い時間をかけて濾過されてできた真っ青な泉などに圧倒されてツアーは十分に堪能できました。とっても神秘的な空間でした。残念ながら洞窟内は撮影禁止。こんな巨大洞窟がなぜ山あいの村のさらに山奥にできたのか、本当に不思議です。

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帰りは無事に終バスにも間に合い(というかバスの運転手さんがちゃんと洞窟まで私達グループを迎えにきてくれた)帰路につきました。

旅にハプニングはつきものですね。山に登れなかったのは残念でしたが、思いも寄らず美しい村の神秘的な洞窟を見学できてとっても楽しかったです。たまたまバスに乗り合わせただけの乗客もそのまま洞窟ツアーでひとつのグループになり、自然と一体感が生まれたのも、これまた旅の醍醐味ですね。

そして5日目のバイヨンヌ最終日。お昼すぎの便でパリまで帰ります。

今日は土曜日なので、早朝から市場前の広場でマルシェが開かれていました。

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この週末のマルシェは常設のマルシェではなく、バスクの様々な村から農家さん達が集結し、それぞれ地元の名産品を販売してくれる貴重な一日なのです。

妹に黒さくらんぼのジャムと唐辛子パウダーを頼まれていたので、それらを探しにぶーらぶら。あいにくの小雨が降る中、レインコートの帽子をかぶって散策です。

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日本では高級品の白アスパラも今が旬。無造作に山積みされた様子がさすがヨーロッパ!

養豚農家の方に、17ヶ月も熟成しているというキントア豚の生ハム(旅の最中に食べて美味しかった豚さんです)を試食させてもらいました。熟成してるのに全然塩っぽくなく、むしろ甘い。やっぱり美味しかったのでお土産に買って帰りました。さくらんぼジャムも無事購入できてひと安心。

まだまだ買い物したかったのですが後ろ髪を引かれながらバイヨンヌを後にしました。バスクの旅は親切なバスク人にたくさん助けてもらい、とっても充実した良い旅となりました。

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そしてもうひとつ、今回の旅の収穫は「フランスでひとりでバスに乗れた」こと(笑)。なんだか子供みたいですが、言葉がわからないとバスって不安ですよね。

妹の家もバスに乗らないと帰れないので、事前にバス停の場所を覚えるために近所をジョギングして地理を頭に叩き込んだほどです。バスの行き先によって降りる停留所が変わる、とか恐ろしいことを言うものですから。妹の家に帰宅するまで、まったく気の抜けない緊張感のある旅だったのでした。

長くなってしまいましたが、最後まで読んでくださりありがとうございました!<KY>

スペインタイルアート工房HP

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