スペイン語の料理教室

みなさんは、日本に住んでいる外国人が母国語で郷土料理を教えてくれる料理教室があるのをご存知ですか?

先日、スペイン人の先生が教えてくれるスペイン料理と、プエルトリコ人が教えてくれるプエルトリコ料理の教室に参加してきました。

どちらも先生のご自宅が教室で、参加者は4~5名の日本人。

どちらもスペイン語でのレッスンです。

まずはスペイン料理の教室をご紹介します。

3

この日のメニューは「アストゥリアス地方のファバダ」に数種類のピンチョス。

先生がアストゥリアス地方の出身で、本場のファバダの作り方を教えてくれました。ファバダとは、白インゲン豆と数種類のソーセージを煮込んだ鍋料理で、まさにこの地方の郷土料理です。以前オビエドという街に旅行した時に初めて食べて感動したのを思い出しました。

料理は基本的には先生が作り、参加者はメモを取ったり必要な時は手伝ったり。

でも基本は見てるだけ。しかも朝っぱらからワインを飲みながらです(笑)。

1

言葉がわからなくても大丈夫。料理の作り方を目の前で見られるのでだいたいの手順はわかります。ただ、細かい注意点やポイントを理解したり、先生への質問がある場合は言葉がわかった方がより良いですね。

先生はメキシコに住んでいた時にレストランでシェフをしていたそうで、とっても手際良く効率よく、料理を教えてくれました。肉類から出るアクもしっかり丁寧に取っていましたよ。お肉の出汁がしっかりスープに出ていてとっても美味しかったです。途中で味見をさせてもらって味を聞かれたのですが、十分出汁が出ていたので「OK」と言ったのに、その後結構塩を足していた。。。やっぱりスペイン人だった。。。

2

作った料理はその場で試食し(というか、がっつり食べて)、残った分はお土産で持ち帰り自由でした。そのためのタッパーまで用意されていて至れり尽くせり。料理~試食までで約2時間半。すっかりほろ酔いで帰宅し、お昼寝したのでした。まるでスペインにいるような、至福の休日でした。

さて続いてはプエルトリコ料理です。

7

プエルトリコ料理ってそもそもどんなもの?まったく想像がつかなかったのですが豆、肉、米を良く食べるとのことでした。この日のメニューも豚肉のオーブン焼とひよこ豆とチョリソーの炊き込みご飯。メニューを見るとスペイン料理のパエリアに良く似ています。しかーし。味は全然違いました。今までに食べた事のない味付けで衝撃的。そしてとっても美味しかったのです。

4_2

ポイントは、プエルトリコ料理にはかかせないソース作りにありました。「ソフリート」と呼ばれるソースで、大量のパクチーとチリパウダー(辛くないもの)とこれまた大量のクミンが入ります。その他にも色々なスパイスが入るのですがこれらをミキサーにかけて一気に撹拌していきます。こうして出来た「ソフリート」を豚肉のかたまりにたっぷり塗って一晩漬け込んだものをオーブンへ。そして炊き込みご飯の具材を炒める時にもまたまた大量の「ソフリート」を加えて味付けします。

日本料理で言うところの「味噌」や「しょうゆ」のようなものでしょうか。どんな料理にも使うので、一度に沢山作って冷凍してストックしておくそうです。

6

5_2

スパイスをかなり使うので辛いのかなと思いきや、予想に反して全然辛くありませんでした。先生曰く、メキシコ料理は同じような料理でもかなり辛いけど、プエルトリコ料理は全然辛くないのよ、とのことでした。この「ソフリート」もお土産でいただきました。後日鶏肉を漬け込んで焼いて食べてみましたが、やっぱり美味しかった!

こちらの教室も料理後にしっかり試食して(そうそう、こちらでも料理中に参加者だけでワインを1本空けてしまった。。。)、さらに食べたら運動ね、って事でサルサダンスも先生が教えてくれました。みんなでプエルトリコ音楽に乗ってサルサを踊ってお祭り騒ぎ。窓も全開、閑静な住宅街だけど大丈夫かなと心配しながらも思いっきり楽しんでしまいました。

そしてどちらの先生も最初に共通して言っていたこと。

「私は材料を何グラム、とか細かく計りません。コップで何杯とか手のひらでひと掴みとか。きっちり聞かれてもわからないから先に言っておくよ。」とのこと。

ミョ〜に納得したのでした。

このように日本に居ながらにして外国の料理や文化を体験できるっていいですよね。次はペルー料理かメキシコ料理か。モロッコ料理もいいな、なんて思ってます。ご興味のある方は以下のサイトで検索してみてくださいね。<KY>

(マリオのキッチン)
http://cocinamario.wixsite.com/cocinamario

(tadaku)
https://www.tadaku.com

スペインタイルアート工房HP

タイトルとURLをコピーしました