渋谷区の松濤美術館で開催されている「デミタスカップの愉しみ」展https://shoto-museum.jp/exhibitions/193demitasse/に行ってきました。
個人コレクターの方のコレクション展だったのですが、380点以上の多彩なデミタスカップが展示されていました。
demiとはフランス語の「半分」という意味、tasseは「カップ」のことで、濃いコーヒーを飲むための小さなコーヒーカップをデミタスと呼ぶそうです。
小さくて薄造りのカップ&ソーサーに、細かな絵付けや金彩、モールドに透かし彫りなどの超絶技巧が詰め込まれており、ひとつひとつが本当に美しく、うっとりとそしてじっくりと凝視して見惚れてしまいました。
特にガラスのデミタスはひときわ繊細でした。熱いコーヒーは注げないよな~なんて思いながら見ていたら、氷(クラッシュアイス)を入れたコーヒーに使用していた、と書いてありました。ですよね。。。
デザインも時代も多種多様で、ジャポニズムの影響を受けた吉祥模様の染付け風カップをロイヤルドルトン社が作っていたり、宝飾品で有名なティファニーからの依頼でイギリスのミントン社が作った色鮮やかで可憐なカップがあったりと、文章ではなかなか伝えきれない程の逸品が集結しています。
館内は基本撮影禁止ですが、一部撮影OKな作品だけ掲載しています。
これらのカップで優雅なカフェタイムを想像してみましたが、割らないようにと緊張して手が震えそうです…。
素敵なデミタスの数々を画像でご紹介できないのが残念ですが、購入したクリアファイルの画像でご勘弁ください。
家に帰って久しぶりに濃いコーヒーを入れました。うちのデミタスは超絶にシンプルでした(笑)。(サイズ比較のために普通の大きさのマグカップを置いてます)
やっぱり美しいものやホンモノを見るのは良いですね~。たまに目の保養をするのは大事、と実感しました。毎日暑くてイラっとしていたのが嘘のように心がすーっとして豊かな気持ちになりましたよ。静かで冷房も効いていてうっすら暗いのも心が落ち着く要因だったかもしれません。ご興味のある方、土日祝日は日時予約制になってますので事前にチェックしてから訪れてくださいね。<KY>