札幌市にあるモエレ沼公園に行ってきました。
この公園は彫刻家のイサム・ノグチが設計した市営の総合公園です。
元々はゴミ処理場だったそうで、市街地を公園や緑地の帯で包み込もうという「環状グリーンベルト構想」の計画のもと作られました。
訪ねた時は一面雪景色だったため、どこまでが公園なのかよくわからないくらい広大な敷地にピラミッドなど幾何学的なカタチの山や建物、オブジェなどが配置されていて、自然とアートが融合したとても美しい公園でした。
園内に入ると最初に現れる建物がガラスのピラミッド「HIDAMARI」です。天井までガラス張りで、太陽の光と雪の反射光ですごく明るく開放的な空間が広がっています。中央にはイサム・ノグチ作の石のオブジェが飾られていました。
このガラスのピラミッドは環境負荷に配慮されていて、「雪冷房システム」を採用しています。冬季に雪を貯蔵しておいて、夏に解けて冷水になったものを熱利用して夏の冷房に利用しているそうです。冬はガラスを通して暖めたれた空気を循環させて送風、暖房にし、太陽で日射した石張りの床は熱を蓄えて床暖房の補助になるそうです。すごいシステムですよね!
このガラスのピラミッドから園内のモエレ山が見渡せるのですが、
もしかしたら春や夏の方が公園全体を見渡せて良いのかもしれません。
でも!冬には別の楽しみがあります。
なんと敷地内の山でそりやスキーが楽しめて、敷地内の専用レーンでクロスカントリースキーができます。さらにスノーシューの貸し出しもあり、園内散策ができるのです。
標高62mのモエレ山では、たくさんの子供達がそりで遊んでいたり、スキーを担いで山頂まで登っている人もいました。初めてスキーやスノーボードをやる子供達には絶好の練習場だと思います。子供達がはしゃぐ声が響き渡っていましたよ。
私もスノーシューとストックをレンタルし、園内散策に繰り出しました。一周3.2kmのコースをぐるっと一周しようかな、とスタートしたのですが。。。
これがかなり大変でした。今年は雪が多いのでかなりの積雪量の中、スノーシューを履いていてもかなり深くまで雪に足が入ってしまいます。ストックがないととても前に足を踏み出せません。ガラスのピラミッドから何メートル進んだのでしょうか?100メートルくらいですか?すでに息が上がって汗だくです、笑。
念のためですが外の気温はマイナス5度です。
完全になめてました~。これじゃモエレ山までも行けないゾ!ってことで早々に行き先変更、目の前のカラマツの林の中を歩くことにしました。
確かにクロカン中の人、超薄着です。私はモコモコの完全防備状態!汗だくになるはずですねー。
それにしてもカラマツの林の中はなんて美しいのでしょう。ちょうど太陽が出ていて、カラマツの隙間から太陽がこぼれて来てとても幻想的です。
私はスノーボードをやるのですが、林の中を滑る時は木を避けるのに必死で空を見上げる余裕がありません。誰も足を踏み入れていない林の中で空を見上げ、静寂に包まれる時間はとても癒されました。
林を出て散策コースに戻るも、帰りも同じだけの体力が奪われることを考えるとあまり遠くまでは行けません。。。結局敷地の3分の1くらいでギブアップ。早々にスノーシューを返却したのでした。それでも公園の全体像は見られたので満足です。
写真では一面銀世界でよくわからないと思うので、パンフレットの見取り図を参照ください。
春夏のグリーンシーズンにもう一度来てみたいと思いました。また違った楽しみを発見できそうです。<KY>