オランダは今、紅葉がとってもきれいです。
日本のようにもみじは見かけませんが、かえでが真っ赤に染まっています。
来週くらいにはどんどん落葉していって11月も半ばになれば長い冬がやってきます。(サマータイムは一昨日で終わり、ウィンタータイムに突入しました)
さて、ちょうどハロウィンの季節ですが、オランダではあまり盛んではありません。市場やスーパーにはそれらしきカボチャは見かけますが、その辺にただ転がしているだけ?って感じです。
街や店舗の装飾もハロウィン仕様の店はほぼなく、どちらかといえばもうクリスマス装飾?というような店もぼちぼち見かけます。
さて、今回はロッテルダムにある一風変わった建物に潜入してきました。
このお椀(湯呑み?)型の建物は、ボイマンス・ヴァン・ベーニンゲン美術館の作品所蔵庫「Depot」です。現在美術館は大規模改修工事中で、その間に美術館の作品を倉庫で展示してくれています。美術品倉庫に一般人が入れるのは世界初のことだそうですよ。
入り口からして近未来感が漂っています。
中に入ると天井(6階分)まで吹き抜け、スケルトン構造になっています。
開放的ではあるものの、足元がスースーしてなんだか落ち着きませんね。。。
高所恐怖症の人は足がすくむかもしれません。
全体的に倉庫を覗き見する感じなので、見たい部屋の電気を自分でつけて、ガラス越しに倉庫の中を覗くスタイルで面白いです。
倉庫の中にいる白衣を着た人たちは、倉庫ツアーに申し込んだ人で、彼らは特別に中に案内してもらえます。
1箇所だけ中に入って絵画をじっくり見られるスペースがありました。
ここがすごく面白かったです。
この絵はクロード・モネの作品ですが、透明の壁に展示してあるので裏側も見られるようになっています。よく見ると右上にヤマト運輸のシールが貼ってあり、「バルビゾン派から印象派展」と書いてあります。他にも色々なシールが貼ってあり、この絵がどこに貸し出されたのか履歴が分かるようになっていました。
こういう裏事情を見られるのがこのDepotの醍醐味かもしれません!
さて、5階まで登ったところにイタリアのデルータ焼きが展示されていました。
とっても素敵でしたが、足元の派手さに気を取られて集中できません。。。
屋上にはカフェと庭園がありました。
この日はずっと天気が悪かったのに、屋上に出たらスッキリ青空が広がっていました!無機質な館内とは裏腹に、屋上には緑が茂り、カフェで休んでいる人たちはみな空を見上げていてとても気持ちがよさそうでした。
ちなみにこの美術館の目玉はブリューゲルの「バベルの塔」なのですが、探したのにないな~と思って係の人に聞いてみたら、「今アムステルダム国立美術館に企画展で貸し出されてますよ」とのこと。。。
えーーー知らなかったーーー!!
(まぁアムスに来ているならいつでも見に行けるから結果オーライ…)
ロッテルダムはアムステルダムから車で50分くらい。オランダで2番目に大きい都市です。このDepotを初め、独創的でユニークな近代建築がたくさんあります。
今回は紹介しきれなかったので、またの機会に紹介しますね!<KY>
(インスタグラムではオランダの日常生活をゆる〜く発信しています)