2019展覧会作品「タイル工房」9

タイル工房ミニチュアハウスの続きです。
前回は1階の小物類をご紹介したので、今回は2階の小物を。

2階は絵付け部屋です。

階段を登ったところには壁の厚みを利用したニッチの棚。
絵付け前のタイルや釉薬などの予備を置くストレージにしました。

テーブルは1階と同様、六角形にしましたが造りは変えました。
天板は60度に斜めカットした板の組み合わせ。

1階のテーブルは粘土をこねるので丈夫な脚にしましたが
2階は椅子に座って絵付けしやすいように、足が入るテーブル脚にしています。

テーブルの上には絵付け中のタイル。
筆の隣にあるのはちょっと出来がイマイチでしたがスポイト。
プラ棒から作ったので、吸ったりは出来ません。
左上のカップが入っている箱は、引き出しです。

その引き出しはこちらのキャビネットから抜いたもの。
2段目の抜けている場所にはまります。
キャビネットの高さは77ミリ、幅は34ミリ。
下の紙類が入っているところは現実世界に直せばA3サイズのファイルが入る大きさです。
本当は天板にタイルを貼りたかったのですが時間切れ…

右のボックスは大きいタイル用のデザインシート入れ。

筆は実物と比べるとこの大きさ。
100円ショップで買った化粧小物から作っています。

そう、つけまつ毛ですね…
適量をカットしてボンドでまとめます。

茶色い毛は記憶が曖昧ですが化粧ブラシを切ったのかな?
柄はプラ棒か木の棒か、既に記憶がありません。
この辺りは行き当たりばったりで作っていて、レシピも控えていませんでした。

メインの家具?である描き台。
現地の工房では大きなタイルを絵付けする時に、タイルを縦に並べます。
タイルは置いてあるだけですが、台が少し斜めになっているので崩れることはありません。
地震の多い日本では(私個人は)怖くてできない… ので憧れを込めて制作。

タイル1枚は約12.5ミリ。現実に直すと15cm角のタイルです。
左に出来上がり見本の水彩画を貼っています。

下に4枚並んでいる白いタイルは絵付用ではありません。
描きやすいように全体を嵩上げする目的のタイルです。

横から見るここんな感じ。
現地の描き台の角度を測ったことはありませんが、決まりはないはず。
もし実際の大きさで作るとしたら、縦に支えを入れて画板を支えないと危なそうです。

設計は壁との兼ね合いで以下のようにしました。
幅は12cm、高さは17.4cm。机天板部分の奥行きは4cmです。
ハウスの壁が六角形なので、横幅はこれ以上広げられません。

木取り(どのサイズの木材がどのくらい必要か)も間違いがないので、
こういうものはPCで設計しています。

でも小物の設計は手書きの方が早いので、裏紙に殴り書きです…

殴り書きの出来上がりはこちら。描き台用の椅子です。
踏み台兼用で、高いところにも手が届きます。
座面はきちんと面取りもしています。

次回は売り物のタイルなどをご紹介。<RK>

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