洋裁をするとき、ごく普通のコードレススチームアイロンを使っていたのですが、
スチームの吹き出し穴部分は熱くならないため、接着芯を貼るときに時間がかかり面倒でした。
そこでスチームのないドライアイロンを購入。
ドライアイロンは3千円台と安いからか? または充電の必要がないからか?
アイロンを置く台が付属していません。
熱が冷めるまで写真のように立てて置けますが、倒れると怖いと思い
アイロンを置く台を作ることにしました。
まずはどのくらい机面から離れれば、机面が熱くなりすぎないか確認します。
細いタイルを井桁に組んだものに乗せて試します。
高さは良さそうだけど中央の空間から熱が伝わりすぎるので、木を土台にしてみました。
井桁のみだと接着も不安定だし。
しかし木も熱に強いとはいえ限度はあるので、板の上にもタイルを敷くことに。
木材は全て残材で、現物合わせ。
アイロンのお尻部分にある欠けが、タイルに引っ掛かって安定するようにしました。
さらっと決まったようですが、2週間くらいかけてあれこれ試して悩みました。
さてタイルのデザインです。
触ると熱いよ!危ないよ!というアイロン台にするため
熱くて危険なイメージから火を吹くドラゴンにします。
V&Aのお間抜けなドラゴンが可愛いかったので(右の皿)、これをアレンジします。
ドラゴンの絵付け部分は12.5cm角。
お間抜けさを残し、作業が楽しくなるようハッピーな感じにします。
V&Aの皿をよくみたら口から出ているのは火でなく舌でした。
火を吹くよりも可愛いので私も舌で。
絵付け中。
目立つように背景は危険色の赤。
絵付け終了。
アイロンを威嚇する(弱そうな)ドラゴンができました…
上下の短冊タイルはドラゴンとアイロンの追いかけっこ。
アイロンは炭を入れて使う時代のデザインです。
自分だけが使う実用品なので、試作せず色なども一発決めです。
焼き上がり。
細かく見れば修正すべき箇所はありますが、自分用だし一度焼きで完成にします。
ドラゴンだからと舌を青にしましたが、エクトプラズムっぽい…
土台の木材に接着し、タイルの縁と木材を絵の具で赤く塗って完成。
アイロンを乗せたところ。使用中も一時置きにしています。
一応アイロンを立てても置けます。とても便利!
接着芯もムラなく貼れるようになったし、貼る時間も体感1/3に。大満足な買い物でした。
さて同じ洋裁道具としてついでに文鎮もご紹介。
布に型紙を乗せてカットする時の重石です。
本当は下の写真のように、雲の模様の文鎮だったのですが…
焼成後、エンゴーベと釉薬と粘土の相性がうまくいかず、剥がれてしまいました…
実はここまで3回くらいやり直しているうえ、
1個は窯の中で素焼きの時に爆発したこともあり
やる気が失せて、このまま半年放置。
文鎮自体は重ければ何でも良いし、洋裁専用のものも売っています。
私はペットボトルを使っていましたが使い勝手が悪く、やはり文鎮が欲しくなり
全て剥がして安定した別の釉薬をかけ、ひとまず完成させてしまいました。
使用写真。
裏にはコルクを貼って、とても重宝しています。
元々エンゴーベで作ったのは、持つ時に滑らないためでしたが
考えてみれば布の種類によっては引っかかるかもしれず、全面釉薬で結果オーライとなりました。
とはいえ、この作品はあまりにも妥協の極み。
いつか気力が復活したら違う形になると思いますが、雲の文鎮を作りたいです。。。<RK>