パピルスのフレーム 1

一昨年、片付けをしていたら昔エジプトで買ったパピルスが出てきました。
全部で5枚、どれもポストカード程度のサイズです。
購入時は学生で荷物もバックパックだったので、大きいものはリュックに入れる曲がるし
何より高くて買えず、小さなものを買ったのだと思います。

色褪せそうな気がしてしまい込んでいましたが、私もいい歳なので飾ることにしました。

ポストカードくらいの大きさと言ってもハガキのジャストサイズでは無いため
市販のフレームでは合わず作ることにしました。(合うのがあっても作ると思いますが)
今回は木製フレームでなく粘土で作りますので、生徒さんの参考になるといいな。

古代エジプトと言えばファイアンスよね、と色合いは青系で作ることに決めたものの
青はパピルスに合わなそうだと始めから思っていました…
でも人にあげるものじゃないし、好きに作ろうかと。
以下制作風景にお付き合いください。

汚れ防止のためパピルスをコピーし、そちらを使って作業します。
絵柄はアメンホテプ4世(アクエンアテン)とネフェルティティと子供たち。

裏紙をくり抜き、パピルスに乗せてフレーム窓のサイズを決めます。
今回のフレームは粘土で作るので少し縮むため、それも加味します。
窓が決まったらフレームをデザイン。

このあとデザイン画を作り、粘土を切り出すための型紙を作り、粘土を切ってデザインを写したのですが
写真がないのでいきなり彫った後の写真。
技法はレリーフにしました。

コピーに乗せて大丈夫そうか確認。

天辺のデザインはアクエンアテンといえば一神教だからと、
よく見る太陽と光線の文様にしてみました。

青系のエンゴーベを塗って一度焼いたところ。

さらに青系の釉薬を塗って焼きました。ムラが気になる…

自分用の作品はあまり修正しませんが、流石にもう一度釉薬を塗って焼きました。
少しはマシになったかな?

出来上がり。やっぱりパピルスと全然色が合わないぞ?
しかもパピルスにも太陽が描いてあるから太陽が2つになっちゃいましたね…
アクエンアテンに申し訳ない気分。
背景のドットが1cm刻みなので大きさのご参考まで。

次はホルス神のパピルス。
こちらはタイルピースを並べるタイプにしました。
デザインを作った時の写真がないので、いきなり粘土作業になっています。

タイルはこんな感じで一気にカットして…

一枚づつ整えてから焼きます。
作業は簡単ですが見た目より時間はかかります。

四隅はレリーフにしました。
古代エジプトといえば出てくる「ホルスの目」をホルスのパピルスに使わずしてどうするか。
という感じでデザインを決めています。

こちらも青系のエンゴーベを塗りました。

釉薬は3色使用。

出来上がり。
目のレリーフを上にしたかったのですが、目に吊し穴を開けたくなかった…

今回の作品は教室で使っているスペインの土と釉薬で作っています。
残りのパピルスと、フレームの仕立て方については次回のブログで。<RK>

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