チェコへの旅

前回のポーランド旅に続き、今回は夏に旅したもうひとつの国、チェコについて書きたいと思います。

今回は首都プラハに3泊、そして世界遺産のチェスキークルムロフに1泊の旅。

チェスキークルムロフはプラハから日帰り観光もできるのですが、バスで片道2時間40分となかなかの時間がかかるため、のんびり1泊することにしました。

アムステルダムをお昼過ぎにスタートし、プラハ空港からバス→トラム→バスと乗り継いで夕方18時半くらいにチェスキークルムロフに到着。

夏なのでまだまだ明るい時間帯でありがたい!

街に一歩足を踏み入れたその瞬間から、素敵な街並みに心を奪われてしまいました…まるでおとぎの国に来たみたい!

この地図を見ると大きく湾曲した川の周辺に建物が密集してるのがわかります。

13世紀に建てられたチェスキークルムロフ城下の歴史地区で、赤橙色の瓦屋根や木組みの窓枠、石畳など中世の雰囲気をそのまま残したような古い街並みがとっても魅力的。何より森や丘、川などの自然に囲まれた(というか守られているような)街並みで、ポーランドの美しさとはまた違った趣がある素敵な街だなと思いました。

こちらはお城の一部のクラーク橋。石橋ですが、元々は木造だったようです。

ライトアップされると日中とはまた別の表情になって幻想的に。

一夜明けて朝一番にお城を目指しました。夏の観光は午前中にどれだけ動けるかが肝ですよね。特に若い時とは体力の消耗具合が明らかに違うことを日々実感しているもので…もう午後は遅めのお昼ご飯を食べてぼーっとしてたらおしまい!ってくらいが私的にはちょうど良いですw

チェスキークルムロフ城は切り立った岩壁のような所に立っているお城で、下から見上げると果てしなく高いところにそびえ立っているように感じるのですが、ゆる~い上り坂を眼下の素敵な街並みを見ながらぶらぶら歩いていたら、気づけばお城の中に入っていた、くらいな感じで行けました。

城内には修道院や礼拝堂、キャッスルタワー(展望塔)、博物館、カフェ、レストラン、お土産屋などが連なっています。

城内の建物はほとんどがだまし絵になっていて、外観を見ているだけでも面白いです。本物の窓枠とだまし絵の窓枠がありますね!わかりますか?

ヴォールト天井もだまし絵の装飾になってますね!

基本的に城内には入場無料で誰でも入れますが、展望塔に上る場合は有料です。(博物館と塔のチケットがセット)

時間に余裕があればぜひ上ることをオススメします!

塔からの景色はこちら。

まさに冒頭の地図の景色!360度の大パノラマで街を一望できます!

天気も良かったので遠くまで見渡せて、チェスキークルムロフの地形と美しい景色が堪能できて大満足でした!

川沿いのレストランは木陰+川のせせらぎでとっても涼やか。一気に避暑地に来た気分を味わえました。ラフティンングやカヌーを楽しむ人を見ながらのランチも楽しかったです!

ランチ後は街をぶら散歩。本当に絵になる街並み…

このチェコ産の木を使用した雑貨店でいろいろ購入し、このまま夕方のバスでプラハへと向かいました。

プラハもヴルタヴァ川沿いにできた歴史地区の旧市街と、それを見守るように建っている丘の上のプラハ城が美しい街です。丘と川で形成された盆地ではあるけれど、チェスキークルムロフよりももっと平坦?というか、ひらけている印象です。

ヴルタヴァ川にかかるカレル橋。画面奥がプラハ城(ちょっと見えにくいですが…)画面手前が旧市街の歴史地区。

建物はルネサンスやバロック様式からアールヌーボー、アールデコまで色々な様式が混在してました。チェスキークルムロフとはまた異なる街並みで、ウィーンとかブダペストの雰囲気に似ているかな?

こちらは旧市街広場。自転車で観光するグループもいれば馬車で観光する人もいて面白いですね!

泊まったホテルは「アールデコ」という名前だったのですが、館内を歩いているだけで幸せになるような美しい内装で、まるで宮殿とか美術館に泊まっているような気分でした。

なかでも朝食会場が特に美しかったです。

そもそも普通にカフェレストランとして営業しているお店で、朝食を食べに外からもお客さんがどんどん入ってくるような老舗のカフェでした。

壁のレリーフタイルや家具、什器、ファブリック、照明など、どこを見ても美しくて、朝食で何を食べたのか、もはやよく思い出せないです…w

市内はやはりトラムが張り巡らされていて、どこへ行くにもすごく便利でした!この車体、レトロでとってもかわいい!

プラハ市内では、街歩きにミュシャ美術館、市民会館(スメタナホール)でのクラシックコンサートを鑑賞したりして芸術を堪能しました!

ミュシャ美術館はバロック様式の宮殿の中にあるのですが、思いのほか規模が小さかったです。宮殿の中とのことだったのでもっと大規模なのかと思っていたのでちょっと残念でしたが、ゴージャスな雰囲気でミュシャの世界観には合っていたかも?

スメタナホールはプラハ交響楽団の本拠地で「のだめカンタービレ」の舞台にもなったコンサートホール。アールヌーボー様式の内装が壮麗で、耳だけではなく目でも楽しめる美しいホール。

この日の夜の演奏はヴィヴァルディの「四季」でした。知っている曲でちょっと嬉しかったです!

コンサートホールの1階にあるカフェもこれまた麗しかった…メニュー表はミュシャの絵。

コンサートホールのある市民会館にはミュシャが内装を手がけた部屋があるそうなのですが、館内ツアーに参加しないと見られないとのことでした。

そしてプラハの市内観光以外に1日だけ少し足を伸ばしてピルゼン(Plzeň)へ行きました。

ピルゼンはビールの種類のひとつ「ピルスナー」誕生の地。チェコを代表するビールのスタイルです。

この街にある「ピルスナーウルケル醸造所」の工場見学に行ってきました。

ちなみに日本のビールのほとんどは、このピルスナーだそうですよ。

「キレがあってコクがある」のが特徴で、まさに日本人好みの味。

見学はツアーのみで約100分。まあまあな時間がかかりますが広大な敷地をバス移動したりするし見応え十分です。

最後に無濾過の出来立てビールを樽から注いで飲ませてもらってツアーは終了ですが、ちゃんと併設のビアレストランがあって、飲み足りない人の欲も満たせますw(もちろんそこへ無事吸い込まれました)

プラハからは電車で片道2時間くらいかかるので、丸一日見ておいた方がじっくり楽しめると思いますよ~

ちなみにプラハ駅はチェコの国旗の色、赤と青で統一されてて、なんだか近未来感がありました。

ピルゼンに行かなくてもプラハにもブルワリー(醸造所)兼ビアホールがたくさんあるので、ビール好きにはたまらない街だと思います!ビールのお供は牛肉のタルタル。チェコ名物です。どこで食べてもフレッシュでとっても美味しかったです!

ということで眼福、耳福、胃袋は満腹でw至福のひとときをチェコで過ごせました!

<KY>

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