ドールハウスのリペア

2005年の教室展覧会に出したドールハウスを修繕しました。
ケースに入れているためホコリは無いですが、経年劣化しています。
外してありますが、20cm角の立方体ケースを被せてありました。

葉っぱがもげていたり、地面の砂地が汚れていたり。
なぜか壁の飾り皿が一枚行方不明。(上の写真参照)

一番気になっているのは、この水回り。
経年劣化とは違うのですが、手作り感満載のシルエットをどうにかしたく。

当初は「ここの住人のDIY」みたいな設定で作ったと思いますが
それでも歪みが大きくて、ずっと気になっていました。

それからシンクに土みたいなものが見えますが、これサビだったんです!錆!
排水口として付けていたハトメから錆が噴出していました…

でもこれを壁から剥がすのは大変そうだなと思い、ずっと触らずにいたのですが…

なんと壁にも床にも接着していませんでした!

私はドールハウスの小物を基本的に接着しませんが(仮止めはします)
まさかこんな大物まで接着していなかったとは。
でもお陰で楽に作業が進められます。

ちなみに植物もこんな感じで、鉢と接着していません。
ただ粘土が痩せてきて、ぽろっと落ちそうです。

今回は以下の補修をします。

・水回りの作り直し
・砂地を綺麗にする
・植物を補修して、植木鉢に接着する

タイルや陶器、植物など作り足しはしないようにします。
今の方が綺麗に作れるため統一性が崩れるし、
試行錯誤の歴史を大事にしようかと。

まずは水回りのリフォームから。
こちらは底面。壁側は元々えぐってありました。多分石粉粘土で作ったと思います。

ひたすら、ひたすらカッターで削ってタイルを救出します。
このタイルを再利用して新しい水回りを作ります。

絵タイルと同じサイズのタイルを使い、配置を検討。
半円はやめました。

設計図を作ります。土台は木材。

組み立てている写真を撮るのを忘れました。
既に着色中。

平行して他の作業もします。

砂地は汚れを筆で掃いたら嵩が減ってしまったので、新しい砂を撒きます。
元々はジオラマ用の砂を使ったと思いますが、ちょっと記憶がありません。
水溶きボンドを流して固まるまで待ちます。

ボンドが乾いてまた砂を足して、綺麗になるまで数回繰り返して出来上がり。

園芸用の砂を使ったりもしますが、今回足した砂は石から作ったもの。
去年の展覧会用ハウスに使った残りです。

シンクに置いてあった水差しとバラの花は柱に掛けることにしました。

水回りは着色とやすりがけを繰り返し、最後にマットな白を塗ってベースが完成。
タイルを貼っていきます。
多少ずれてもすぐに剥がしてやり直せるよう、接着剤が乾かないうちに一気に貼ります。

接着剤が乾いたらタイルの隙間を目地埋めします。
菱形に貼ってあるタイルは昔作ったものの残り。
こちらの方が発色が良く見えますよね。違いは下地の粘土の色です。

普通サイズのタイル絵付けをする時、一般的に赤土のタイルがベースになります。
2005年当時はドールハウス用のタイルも
普通サイズのタイルと同じく赤土ベースにしていました。
しかしミニチュアタイルだとあまり釉薬を厚く乗せられず
赤土が透けて暗い色に仕上がってしまいます。

その後、菱形に貼ってあるタイルのように白土ベースのタイルを使うようになりました。
図柄は綺麗に見えるようになりましたが、味わいは薄れたかな。
現在は古っぽく見せたいものは赤土ベース、など白土と使い分けています。

元の水回りから取り外した蛇口部分を接着します。
これはアクセサリーパーツなどを組み合わせて作ったと思います。

一つ無くなっていた皿も在庫から追加。

こちらが完成。水回り、今回はハウスに接着しました。
それから角のテーブルなど、少し配置を変えました。
鉢は床に直置きせず、在庫品の素焼きタイルを敷いたら良い感じに。

素焼きタイルは過去の作品を作ったときの余り物。
綺麗なものから使っていくため、いびつな物が残ります。
最後はテストピースになってタイル人生を終えるのですが
今回のように下敷きに使えばいびつさもあまり気になりません。
作品に仲間入りできてタイルも喜んでいるかな。

長年のの懸案事項が解決してスッキリしました。
でも昔の作品を改めて見て、タイルや陶器の成形は今の方が上手ですが、
絵付けに関しては老眼でなかった昔の方が上手な気がしました…<RK>

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