思わず笑ってしまうスペインのイラスト

今回はスペインのおかしなイラストの数々をご紹介します。
スペインに旅行するたびにさまざまなところで目にするイラスト。
例えばお店の看板だったり、町なかのポスターだったり、レストランのショップカードだったり。

その中でも特に私が気になるのは「人」のイラスト。
スペイン人の描く「人」は、何とも個性的で、思わず笑ってしまう味のある人たちばかり。よく「人」の絵を描くと自分に似てしまう、なんて言われてますが、もしそれが通説なら、スペイン人はよっぽど個性的な人が多いんでしょうか??

まずはビックというバルセロナ郊外の街の観光マップの表紙。1_2
ど、どうでしょ、これ。この街を訪れた観光客が必ずと言っていいほど最初に目にするパンフレットです。
はっきり言って変でしょ、このおじさん。だいたい三頭身だし、マンガチックな割には表情が妙にリアルだし。
インパクトがありすぎてビックという街を私はたぶんずっと忘れないでしょう。
ある意味この「変なおじさん」、観光PRに一役買っているのかも?

次は私のお気に入りのバル、バレンシアの「Las Cuevas」2の看板ロゴ。「洞窟」という意味で店内も洞窟さながら。
入り口がふたつあってトンネルのような店内です。

このロゴのおじさんはカワイイ。このあどけない表情は若かかりし日のオーナーか。いやいや、今のふとっちょのおじちゃんには見る影もない。永遠に歳を取らないこのロゴをずーっと使い続けて欲しいものです。

これらは確かカセレスのホテルのトイレの「男・女」の看板。タイル画です。
ものの5分で描き上げてしまったのでは? と思われるくらい大ざっぱ。
何とも言えないニヒルな男女。トイレに入るのにウキウキする必要もないけれど、もう少し心和む表情を作ってもよいのでは?

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最後はこれぞスペインタイル! 人物画の最高傑作。バルセロナの街中の壁画です。
まずは顔がおとぼけで笑える。ぜんぜん愛嬌がないのになぜか惹き付けられます。
さらにさらに、どちらも絵画としてはつじつまが合っていませんね。
鉄砲をもった人の手、まるで空手チョップ。全く鉄砲を握ってないですね。
ギターの人、右腕が窮屈そう。逆手なのか何なのか、体の向きが不自然でしょ。
こんなにヘタクソな絵なのに、これが一番愛らしくてスペインらしい。
もちろん私の一番のお気に入りです。

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よく生徒さんが「人の表情を描くのって難しい!」と言っています。が、ヘタでもいいんです、味があって。思わず吹き出してしまう表情、それがスペインタイルの良さなんですから。

どうでしょう?これらのイラストを見て自信がついた人も多いのでは?<KY>

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