思いのほか暖かい11月、紅葉の季節がやってくるのはもう少し先のようですね。みなさんはいかがお過ごしですか?
さて先日霞が関にある弁護士会館にて私の作品を展示する機会を頂きました。こういう場所での展示ですので、見て下さる方はやっぱり法律関係の方々が多いはず・・・・さてどんなものを作ろうかと悩んだ末、法の女神~テミス~をソカラト柄風につくってみることにしました。
テミスはもともとギリシャ神話にでてくる”法と掟”の女神で、テミスとは古代ギリシャ語で”不変なる掟”を意味しているそうです。正義の象徴である"天秤と剣”を持ち、目隠しをしている彫像がよくみられます。目をかくすというのは、目の前にいるものの姿を見ない、つまり外見で人を判断してはならないという”真の平等の理念”を表しているそうです。
私が作ったテミスは、彫像によく見られるような力強さはなくて、優しい雰囲気と穏やかな表情をしています。また目隠しもなし。目隠しなしのテミスももちろん絵画や彫像の中に見られ、一説には目隠しなくとも公平な判断がくだせる事こそ本当の法に携わる人の姿であるとも言われています。
こんな風に時々今まで作ったことがないようなテーマでタイル画を作ることも面白いですよね。(A.F) スペインタイルアート工房 スペインタイルアート工房HP