今回はオランダの伝統的なブラウンカフェについてご紹介します。
スペインにはバル、イギリスにはパブがあるように、朝から晩まで開いていてお茶もお酒も飲めちゃう便利なカフェバーのことです。
元々は17世紀頃に遡って、大航海時代に船乗りさんたちが港に着いて一杯ひっかけるための溜まり場だったそう。当時はみんなタバコを吸っていたので、その煙が壁に染み付いて茶色くすすけたことからブラウンカフェと呼ばれるようになったそうです。
なかでもこちらのブラウンカフェは息を呑むほどの美しさです。
創業はなんと1642年!江戸時代ですぞ。。。
バーカウンターにあるビールサーバーは陶器製ですし、デルフトタイルの壁といい、飾り皿といい、ミニチュアブルーハウスといい、とにかく絵になります。
調度品も暖炉も、年季が入っていてデルフト焼きとベストマッチ。素敵すぎます。
このカフェは食事メニューはほとんどなく、みんな1杯2杯ビールをひっかけながらマスターや仲間とワイワイやってる感じでした。
おすすめのアップルタルトを食べてみましたが、タルトというよりもシナモンが効いた焼きリンゴを食べてる感じで、とてもおいしかったです!
オランダのお菓子といえばアップルタルトで、どこのカフェにも必ずあります。
そして大量のホイップクリームを添えて食べるのが一般的ですが、生クリームが苦手な私は無しにしました。オランダは良心的で、必ず生クリームの有無を聞いてくれて、付ける人に追加料金がかかります。(それでもみんな付けてるけど…)
なかなかいいシステムですよね。日本は有無を言わせず付いてくる事が多いですものね。
こちらは別のブラウンカフェ。創業は1995年だそうですが、そもそも建物に歴史を感じます。外観のタイル画が重厚な雰囲気を醸し出してますね。
外が気持ちの良い季節だったのでテラス席で1杯。
おつまみの定番は「ビタバレン」=牛肉のコロッケです。(写真左)
このビタバレンはどこのブラウンカフェに行っても必ずある、定番中の定番。分かってはいても必ず上顎をヤケドするくらい熱々でサーブされるので、食べる機会があればご注意ください、笑。
一緒に写っているのは「ヘハクトバレン」=巨大ミートボールです。(写真右)これもオランダの伝統料理ですが、おつまみというよりメイン料理ですね。野球ボールくらいのサイズです。
中にチーズとかうずらの卵とか入ってそうに見えますが、何も入ってません。肉オンリーです。だいたいグレーヴィーソースがかかっています。
こちらはまた別のカフェ。創業1890年。
ここは食事メニューが充実しています。オランダ料理の特徴は、メインの肉や魚につくサイドディッシュが高確率でフライドポテトなこと。しかもメインよりもボリューミーなことが多いです。サイドを選べることも多いので、食べ切る自信がない人は別のものを頼むべし。(オランダ人はほぼ全員ポテトをオーダー…)
こちらのポテトは完全に別添えで、しかも専用のポテトホルダーでやってきた。
大きすぎて写真が見切れてしまいました。。。
別のカフェでは完全にメインよりも大量のポテトが別ボウルで出てきました。
こんな感じで伝統的なブラウンカフェにはオランダの典型的な料理やデザートがあることが多いので、観光で訪れた際には地元民に混ざってこういう場所に行ってみるのも楽しいと思いますよ~<KY>
(個人のインスタグラムでは日々のオランダ生活をゆる〜く投稿しています)