自由制作 手描き幾何学のタイル

自由制作用の新しいデザインが出来ました。
定規などできっちり線を引かない、手描き風の幾何学デザインです。

サイズは20cm角と30cm角。こちらは20cm角で、見本の制作担当はYF講師。

30cm角の方は15cm角タイルの4枚組、制作担当は私RKです。

どちらもマヨルカの顔料で線を描き、一度焼いてからクエルダセカ技法で絵付けします。
色はお好きに変えられます。

今回のブログでは自由制作アイテムができるまでの道のりを、私の目線からご紹介します。

スペインタイルアート工房のほとんどのデザインは
スペインタイルアーティストである船戸あやこが作っています。
こちらが元のデザイン。可愛い!

しかしYF講師から難題がやってきます。
「これを30cm角にアレンジして、色は青以外でよろしく!」
昨年の11月のことでした。

色のは20cm角と被らないようにするための指示で無問題ですが、難題は30cm角にすること。
単純に拡大するわけにはいかないので、どうアレンジしよう?

試行錯誤の結果、45度回転させて八角星形にすることにしました。
まずは適当に切り貼りしてYF講師へ伺いを立てます。

他のアイデアも出ましたが、最終的にはこのデザインに決定。
ただしこのままではデザインが崩れているので、清書して綺麗なデザインシートを作ります。

この作業は手描き。トレーシングペーパーに線を拾いつつ、デザインが成り立つようにします。

ここから色を決めていきます。
今回は緑をベースにオレンジ系をメインで組み立てました。
4パターン作ってYF講師に送り相談。

緑の面積が少ない下の二つが良さそう、と意見が一致し
いよいよタイルに試作していきます。

今回初めて混色する色もあり、まずは色見本も兼ねて使う色をリストアップ。

最初の試作がこちら。
実際のタイルに絵付けすると、PCや絵の具で描いた色とは発色が違うため
焼いて全体のバランスも見て、さらに色を変更することがあります。

幸い今回は左側の八角星より内側部分は、元のイメージ画像通りでOKでした。

右側は二つの色案を半分ずつ絵付け。

この試作をPCで切り貼りして、全体のイメージをみます。
右の方が良いかな…?
でも何か違うような…?

最終的にYF講師から「四隅の花弁形の部分も、中央と同じオレンジが良いのでは」
とアドバイスがあり、色も決まりました。

そしてやっと! 実際に生徒さん用見本のタイルを作ります。
教室の空き時間にちまちま制作。
最低3回の焼成が必要なデザインということもあり、完成したのは3月でした。
(試作までは自宅作業です)

ちなみにYF講師担当の20角も、何度も色味を見ながら試作を繰り返し、やはり完成は3月でした。

東京教室には既に見本があり、いつでも制作に入れます。
大阪教室の見本はまだだけど、作りたい方は講師に伝えてくださいね。<RK>

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