日本の中のラテン?大阪。

Gaikan1スペインタイルアート工房の大阪教室も今年で開校6年目を迎えました。
今年は新教室に引っ越して心機一転! 講師二人もがんばってます。今回の写真はそんな大阪新教室の写真。緑多い公園の前にあり、窓からは気持ちのよい風が入ります。
すでに6年も経ったのでもう“慣れ”ましたが、初めて大阪に教室を開いた時はまさしく“カルチャーショック”でした。よくテレビでも特集しているように「関東人」「関西人」ってこんなに違うもの?あれ?こういう所って他にもあったよな、あ!そうだ!スペインだ!
Madokaraあれは6年前、大阪教室の引越しのとき・・・・
「そちらに持っていく荷物を今持ってるんですけど、雨降ってるし遅くなっちゃったんで明日でもいいですか?一応本日到着指定なんやけど・・・」と、家具屋さんからの連絡。えぇぇ!いろいろ段取りしてその日着にしてもらったのに!関東ではそんなこと考えられない!いくら遅くなってもちゃんと指定日に持ってくる(ですよね?)。それも夜の9時とかならわかるけど、まだ夕方5時。「まだ遅くない!ちゃんと到着指定日に持ってくるもんでしょ!」と私は怒鳴ってしまった。先方は渋々「ほな、これから行きます。」
Kyoushitsuそして別件。
「宅急便です。今、マンションの下にいるんですけど、荷物が重いんで手伝いに来てくれますか?」と怒り気味のドライバーから電話。私は「へ?何?宅配便なのに玄関口まで持って来てくれないの?それに何で怒ってんの?」と。こんなこと初めてだった・・・(陶芸窯だったので、確かに重かったけど、怒りたいくらい重かったけど。)
そして銀行に口座開設に行けば窓口のおじさんが私の個人情報を見ながら・・・「へえ、あなたはこういう会社で働いてたのね。で、その会社はなんで辞めたの?やっぱり人付き合い?難しいよね・・・」と私が口をはさむ暇も無く大声で私の個人情報を大発表してる・・・・
車で移動すれば赤信号に変わってもスピードを落とさず追突しそうな勢いで後ろからついてくるお姉ちゃん、少し大阪に慣れてきた私でもこれには順応できない。「赤になったから止まったのになんでクラクション鳴らされなあかんの?」(大阪にいるときは独り言も自然に関西弁)“赤信号になってからも行ってしまう率”ってのがあったら、大阪は間違いなく日本一、と思います。
関西人が全てこうだとはもちろん言いませんが、ずーっと関東に住んでいた私にはびっくりさせられることが多すぎて(日常生活でのバトルが多すぎて)初めはホトホト疲れてしまいました・・・
でもこの大阪という所、慣れてくるとこれがまた過ごしやすいことこの上ない。東京よりも“人間の生活リズムにあっている生活”ができるというか。今では逆に東京に戻ってくると周囲に合わせてなんでもかんでも急いでやらないといけないような気分になってしまう自分が嫌だな、なんだかいつも“構えてる”自分が嫌だな、と。関西はあったかい感じでいいな、なんて懐かしく思ってしまうんです。今思えば「手伝って」と言ってきた宅急便のお兄ちゃんのことも手伝ってあげればよかったし、銀行の窓口でおっちゃんともっと話をしてみても良かったな,なんて思います。
よく言われますが、電車で隣に乗ったおばちゃんが話しかけてくる。はじめは戸惑ったけど、今ではそれも心地よい。一人で出張しても町中に友達がいる感じ、とでも言いましょうか?(そりゃちょっと大げさか?)人が歩く早さは大阪の方が早いらしく、そういう所はせっかちなのに、でもあったかい感じ、とでも言いましょうか?そのへん、ホントにスペインそっくり!人情深くていい加減なスペインが大好きな私は、やはり人情深い大阪も大好きです。
「気ぃつけや。あんたのことやでそのバッグ!」大阪の引ったくり多発地帯で見つけた標語です。格好良くはないかもしれないけど、ダイレクトに伝わってくるでしょ?そうそう、格好よく構えてるだけが良じゃない。私も将来は「カチカチの関東人」から「コテコテの関西人」を目指そっと。・・・
<YF>
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