今回はヴィクトリア&アルバート美術館(略してV&A)の壁紙デザインを紹介したいと思います。
V&Aはロンドンにある世界最大級の装飾美術館です。布地や織物をはじめ、タペストリーなどのデザインパターン、世界中の陶器、タイル、銀食器、ガラス、家具、アクセサリー、鉄製品など、とても1日では見切れないほど膨大なコレクションを誇っています。
なかでもテキスタイル(布地や織物)のデザインパターンはタイル画の参考になりそうなものが数多くあり、とても魅力的です。
素材はシルク、コットン、ウールなど様々で、そこにプリントされていたり刺繍されていたりします。モチーフは主に植物や動物など、身近な自然の中に存在しているものが多いように思います。
V&Aでは、これらのテキスタイルが制作年代別に引き出しに並べてあり、自由に見ることができます。約10年前に一度行ったのですが、数えきれない程のデザインパターンに感動し、どうしてももう一度行きたくて、昨年末に再訪しました。
この日は他の予定は何ひとつ入れず、朝から夕方までV&Aに入り浸っていました。
館内にはウィリアムモリス(壁紙デザイナーとして有名なイギリス人)のデザインした部屋がそのままカフェスペースとして利用できるようになっていて、お腹がすいたり疲れたら、そこでひと休みできます。1日中いても全く飽きる事はありません。しかも入館料はタダ!(ロンドンの博物館、美術館はほぼ、どこでも無料!)なんてお得なんでしょう。日本の博物館も是非見習って欲しいものです。
タダをいいことに、今日はテキスタイル、明日は陶器、明後日はガラス….なんて贅沢に小分けに通うのもひとつの手かもしれませんね!
ちょうど今、上野の東京都美術館でこのV&A所蔵の作品を沢山見る事ができますので、興味のある方は是非足を運んでみて下さいね。<KY>
「生活と芸術ーアート&クラフツ展」ウィリアムモリスから民芸まで(〜4/5迄)
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