先日、沖縄に行って来ました。
今回は沖縄の伝統工芸のひとつ、「琉球藍染め」の工房を訪ねました。
藍染めというと、日本では徳島の「阿波藍」が有名ですが、沖縄も、中国やインドからの影響で古くから藍を栽培し、独自の染めの技術があったそうです。
そもそも「藍=インディゴ」とは何なのか。答えはタデ科の植物「蓼藍」に含まれる色素のこと。この色素の元々の物質である「インジカン」からインディゴという色の名前ができたそうです。
訪ねた工房では、ちょうど型染めのための準備をしているところでした。
布地に柄の型紙を貼付け、染料と混ざり合わないように大豆の絞り汁を刷毛塗りしているまっ最中でした。
それを一旦乾燥させ、藍の染料の中に漬けるそうです。濃い藍色にするには染料に漬けては出し漬けては出しを5〜6回繰り返し、乾燥させるそうです。
この工房にはカフェが併設されていて、 ひと通り作業の見学をしたあとにのんびり森を眺めながらのコーヒータイムとなりました。
沖縄の中北部の山あいにあるこの工房、 森の中での小鳥のさえずりや、木々が風にそよぐ音が聞こえ、とっても爽やかな気分になりました。
コーヒーカップや灰皿は沖縄陶器のやちむん&シーサーでとってもカワイイ。
カフェでのんびりしていたら、すっかり染めの作業も終了、新緑と青空の元で風に揺れながら布地が藍色に染まってました。職人さんもカフェに上がってきて一服。美味しそうにコーヒーを飲んでました。うらやましいな、こんな生活。と思ったひとときでした。<KY>