前回も書きましたが、ベトナムの首都ハノイの「建都1000年祭」についてもう少し書きますね。
この1000年祭は、ベトナムに李朝を建国した李太祖が1010年、ハノイを都と定めたのが由来です。
ハノイは当時の名を昇龍(タイロン)と言い、今回のお祭りではあちこちで龍のモチーフが使われていました。龍はハノイのイメージキャラクター?なんでしょうね。
イベントの行われる会場周辺はもちろん、市内の通りには国旗や提灯などが飾りつけられ、どこもとても華やか。
今年は中秋節が9月22日だったので、飾りを片付けずそのまま1000年祭に突入したらしいです。
前回のブログで花火の写真をアップしたホアンキエム湖の周りでは、毎日イベントが行われていました。湖の脇の小さな広場では式典の準備でしょうか? 巨大ビジョンは街のあちこちに設置されていて、イベントの様子が生中継されたりしていました。このビジョン、屋根がついていて可愛いですよね。
同じ広場で、二日目には初日のセットの前に新たなステージセットが組まれて劇の準備中。道ばたには無造作に馬や象が置かれていました… 馬のやる気の無い目といったら… こういうの、大好きです。
こちらも湖の脇、ユニック車が停まっていて荷台には巨大な亀の置物が。ホアンキエム湖の伝説で、15世紀に湖に住む亀から剣を授かり、中国の支配から脱したそう。その亀を展示しているようです。私にはユニック車の飾り付けのほうが興味深かったですけどね。これもデコトラの一種?
こちらは1000年祭初日のホアンキエム湖周辺の様子。いつもは車とバイクでいっぱいの道路も、この日は歩行者天国。人でいっぱいです。
少しでもスペースがあれば、そこはすぐに青空屋台に。軽食や飲物、子供用のおもちゃを売る人々がたくさん。
翌朝、たくさんのゴミも綺麗に片付けられ、道路沿いの花文字が修復されていました。"きれいね〜"みたいな感じで花を抜いて行く人が結構いるんですよね、でも誰も咎めないのでした。
湖の東にある李太祖公園でもイベントが始まっていたので、舞台の裏からちょっと見物。太鼓の演奏中。さらに裏側へと公園を抜けたら、龍が舞台に向かうところでした。
もちろんテレビでも毎日ハノイ1000年祭の報道が。アナウンサーも着飾って素敵です。この後ホーチミン市で見たニュースでは女子アナが軍服のような服を着ていました。通常は
おしゃれしていないのではと思ったのですが、違うかな?
数日の滞在のあとホーチミン市へ移動したのですが、ホーチミン市ではハノイのようにどの建物にも国旗が飾られている、なんてことはありませんでした。でも街の大通りや公園に1000年祭の飾り付けが。やっぱり国を挙げてのお祭りなんですね。
1000年祭のイベントは10月10日まで。9日、10日は土日のため盛大なフィナーレがあったんでしょうね。8日の夜にベトナムを発ったので見ることができませんでした。
ホーチミン市の公園でもフィナーレに向けて着々と会場の準備が行われて、金曜の夜にはイベントが始まっていました。
左の1枚は設営中の写真、他はライトアップされたイベント中の写真です。歌手や大勢のダンサーが(ダンサーといっても踊りはバレエっぽいのですが…)次々と登場していました。
とても素敵だったのが、この蓮のオブジェ。設営中に見たときもピンクで可愛かったのですが、このライティングも素敵ですよね。
普段は旅行日程を決めるとき、祭の期間中は混むから敢えて避けているのですが、今回はたまたまここしか日程を取れませんでした。でも街の飾りは綺麗だし、人々は楽しそうだし、結果としていろんなものが見られてとても良かったです。平常のベトナムをあまり見ないで帰ってきてしまった感じもしますけどね。<RK>