スペインのコーヒー

スペイン人はコーヒーを良く飲みます。一般的に朝食時、昼食後には必ず飲むので最低一日2回。それ以外に昼食前のお十時と夕方のおやつ時にも飲んだとすると、一日4~5杯飲むなんて人も。
こんなにコーヒーを飲む理由は、ずばり「安くて美味しい」から。
1杯だいたい1.5ユーロ前後で、どこのカフェでもエスプレッソマシーンで抽出したての美味しいコーヒーが飲めます。日本円で150~200円前後ですね。ユーロになる前のペセタ時代は、100円以下で美味しいコーヒーがどこでも飲めました。

ここでスペインのカフェにある一般的なコーヒーの種類を挙げてみましょう。
1.Cafe solo(カフェ ソロ)/doble(ドブレ)
2.Cortado(コルタード)
3.Cafe con leche(カフェ コン レチェ)
4.Cafe americano(カフェ アメリカーノ)
5.Carajillo(カラヒージョ)

1ーいわゆるエスプレッソ。濃いコーヒーなので、砂糖をたっぷり入れて飲むのが一般的。小さなエスプレッソカップで出てくるので、ふた口くらいで飲み干してしまう量。量が足りない人にはdoble(ダブル)もあります。

2ーエスプレッソに少量のミルクを入れたもの。これも専用の小さなカップで出てきます。

3ーエスプレッソにミルクをたっぷり入れたもの。カフェラテのことです。

4ー日本のブレンドくらいの濃さ。エスプレッソにお湯を足して出してくれます。決してアメリカンのように薄くはないです。

5ーエスプレッソにラム酒やウィスキーを加えたもの。これは番外編。あまり若い人は飲まないですが、だいたいどこの店にもあります。

3はスペインに行ったことのある人、誰もが美味しいと言いますね。
コーヒーも美味しいけど入れるミルクも美味しいんですよね。
朝食ビュッフェのあるホテルでは、この「カフェ コン レチェ」が好きなだけ飲めます。席に着くと、だいたいコーヒーポットとミルクポットが別々にテーブルにどどーんと置かれ、あとは自分で好きなように混ぜて飲めるのです。もちろんどちらもおかわり自由です。コーヒー好きにはたまらない至福の時です。

私も昔はこの「カフェ コン レチェ」をガブガブ飲んでいましたが、最近はもっぱら「アメリカーノ」です。味の濃い食事をした後や甘~いお菓子のお供には、やっぱり胃をさっぱりさせたいので、さらっとたっぷりの量で飲めるアメリカーノがちょうど良くなりました。年のせいでしょうか??せっかくの美味しいエスプレッソを薄めるなんて邪道…とスペイン人には思われているかも?!

ちなみに、スペインにはアイスコーヒーというものが存在しません。
夏にどうしても冷たいコーヒーが飲みたければ、「Cafe con hielo カフェ コン イエロ」を頼みましょう。熱いエスプレッソと共にグラスに入った氷が出されます。
そのグラスに自分で熱々のエスプレッソを注ぐのです。最初にこれを見た時は驚きました。確かにアイスコーヒーだけど….単なる手抜き??

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左がカフェソロ、右がコルタード。大きさの比較のためにスペインのコーヒーの粉を置いてあります。(このコーヒーはスーパーで2ユーロくらいで買えます。)
コルタードはこのような小さなグラスで出されることが多いです。

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家庭でカフェソロを入れる時はこのカフェテラという器具を使います。小さいので通常のコンロには乗らないため、専用の五徳をコンロの上に置いて直火にかけます。

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ひとり用のカフェテラと5人用のカフェテラ。

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カフェだけではなく、バル(Bar)にも必ずエスプレッソマシーンがあります。
みなさんもスペインに行く機会があれば、ぜひいろいろなコーヒーを試してみてください。
きっとお気に入りが見つかると思いますよ。<KY>

スペインタイルアート工房HP

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