今回は南フランスにある陶芸とガラス工芸の村、Biot(ビオット)をご紹介します。
場所はコートダジュールのニースからバスで約40分くらいの所。ニースを拠点に充分日帰りできる距離です。
ビオットは元々、ジャール(jarre)と呼ばれる大甕(おおがめ)の生産、輸出で栄えていたそうです。
写真は国鉄のビオット駅前のオブジェ。大甕を掲げていますね。
現在、産業自体は衰退してしまったのですが、良質な石や土が採掘されることから陶芸家やガラス工芸家が移り住み、今や芸術の村と称されるようになったそうです。
村の入り口にはタイルとモザイク石でできた地図が。とってもかわいい。
村自体はとってもこじんまりとしていて、1時間位でぐるっと一周できてしまいますが、魅力的なお土産屋さんがいっぱいです。
私は村から少し離れた吹きガラス工房まで足を伸ばしました。
ここは予約しなくても工房見学ができます。8月の暑い最中、工房はかなりの高温。見てるだけでもバテぎみでしたが、さらに職人さん達は窯場でガラスをふーふー吹いています。かなりの重労働ですよね。でもその没頭している姿が素敵!
ビオットの吹きガラスは気泡が入るのが特徴だそうです。
私が購入したのはこのブルーの焼酎グラス(勝手に命名)と透明のタンブラーとワイングラス。ワイングラスは妹の結婚祝いにプレゼントしてしまったので写真は無しです。
こちらは村の陶芸ミュージアムで見つけたかわいい陶人形のオブジェの数々。
村から20分ほど歩いた先にはフェルナン•レジェ美術館があります。
レジェは元々画家ですが、この地で陶芸の技術に磨きをかけ、陶器のレリーフなどを数多く作りました。この美術館には絵画のみならずガラスや陶器の作品も沢山展示されていて、とっても見応えがありました。
ニースにバカンスに行って、海ばかりで飽き飽きした人には気軽に行けるアートの村です。機会があればぜひ行ってみてくださいね。<KY>